ＣＡＴのアメリカ東海岸留学

[学位工場 Degree Mill] カテゴリの記事

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  ひょうたんからイオンド大学

  というわけで、追記にしとくにはもったいないくらいのネタなのでイオンド大学vsライブドアについてもうちょっとネット上をウロウロしてみる。（こういう瞬間が日本に住んでいないのがちょっと悔しい瞬間（爆）。）ちなみにイオンド大学は自分的には（あまりにもあからさまなので）「良心的」学位工場に分類していて、しばらくノーチェックだった。そしたら osamurai さんのブログにイオンド大学のＨＰトップに「◇重要なお知らせ◇・・・先般、NHK「クローズアップ現代」で放映された“追跡　学位売買”をとりあげた番組（５月１０日）は本学とは全く無関係であります。学位の乱売などは行なっておりません。イオンド大学は、独自の教育理念とシステムをもった教育団体として活動しており、ディグリーミルではありません。教授２００名を擁する本当の教育を目指す団体であります。どうぞ御安心下さい。」というコメント増えているということが書いてあったので、久しぶりにのぞいてみると、確かにそうですね。う～む・・・ということはディグリーミルと思われてしまうようなことをしてるってことなんですね・・・。そういう団体が気にしてくれたってだけでも放送された意味があったということなのかな。しかし、となるとこのタイミングでライブドアがこの記事（大丈夫？海外大学の遠隔教育（１）：学位工場の危険性）を出したのもこの件と関係があるのかなと勘ぐってしまうな・・。　←未認定校、非認定校、Degree Mill　学位工場、学位汚染関連リンク集ブログＨＯＭＥへ

  Jun 4, 2005

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  ライブドアで学位工場のニュースがとりあげられました

  ライブドアニュースで学位工場のことが取り上げられた。大丈夫？海外大学の遠隔教育（１）：学位工場の危険性（１）ってことは、連載記事ってことなのかな？古賀元議員ネタ（学歴詐称のカタチ）でも書いた通り、マスコミも含めて日本の人は、学位工場や有名人の学歴詐称に利用されてしまっているアメリカの教育システムを日本の尺度でとらえがちだからけっこう的はずれな記事になってしまうこともあったんだけどさて、この連載はどういった方向へ向かっていくんだろう。なんだかんだいって、慣習などを破って直球勝負してくれそうな会社だから、あっけなく特定の学位工場（Degree Mill）の具体名を出して掘り下げた記事を出してくるかもしれない。もしくは知ってか知らずか和製学位工場の後押しをしてしまっている大手の会社に正面から立ち向かうって可能性もあるかも。今回の記事はこれまでの他のマスコミの報道を踏襲する形で具体性がないものになってしまってるけど、まあライブドアの記者の人のこれからのお手並み拝見ってところかな。あっけなくこの記事だけで終わったりして（爆）。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ここから追記＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝今日になってまたツラツラとウェブ上を見てたら、昨日ノドまで出かかって書かなかったことを書いていらっしゃる方がいた。たしかにタイミング的にＮＨＫで放送されて「すわ、こんなネタがあったんだ」と飛びついたのかな～とちょっと思っちゃったんだよね。リンク先のブログ主の方もおっしゃってるんだけど、「ＮＨＫの単なる焼き直しにならないことを祈る」。もちろんどんな形であれ、メディアへの露出度が高くなるのはいいことだと思うけどね。　←未認定校、非認定校、Degree Mill　学位工場、学位汚染関連リンク集ブログＨＯＭＥへ

  May 29, 2005

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  数日ぶりに学歴工場ネタいってみよっか

  さてと数日ぶりに学位工場ネタに舞い戻ってみる。最近見つけた東大の方の日記にもＮＨＫの学位工場特集の事が書いてあった。そこには「学位を出してもらった学校名を併記するのはどうでしょう？」「ただ、学歴社会を肯定するようでそれはそれでなんだかなぁ」といったように書かれていた。これ、実は前に書こうと思ってちょっと悩んだネタに通じるものがあるんだよね。大学の認定システムに弱点があるために、学位工場（Degree Mill）問題といつも背中合わせの（逆に言えばいつも Degree Mill 問題と「お付き合い」がある）アメリカの場合例えば経歴紹介などの時にはかならず学位をとった学校名も含めて紹介されるんだよね。たぶん無意識のうちに学位工場問題を回避するためにそういうシステムになっちゃってるんだろうけど。これを学歴アレルギーがある日本でやれば、かなり押しつけがましくなっちゃうよね。まさに東大の方が「ただ、学歴社会を肯定するようでそれはそれでなんだかなぁ」と言うのはそれを象徴しているような・・・。逆に学歴社会のアメリカの場合は大学名を言うのが当たり前ってことになるのかな。ちなみにこの文化のせいで、日本人の場合、東大か、あまり名を知られていない大学出身の場合は大学名を言わないっていう話しをされたことがあるんだけど、うちの学校にいる研究者の方と話しをすると確かにそのような気が・・・。大学名を言わない人はたいてい東大出身の人なんだよね。　←未認定校、非認定校、Degree Mill　学位工場、学位汚染関連リンク集ブログＨＯＭＥへ

  May 25, 2005

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  学位工場（Degree Mill）ネタ（これが最後か？）

  apj さんにトラックバックして頂いたので、今日の日記はそれに対するお返事という形で書いてみようと思います。（apj さんの元記事はトラックバック先を参照して下さい。）＞ＣＡＴさんは、「個人個人の価値判断というのもあると思う。＞（中略）他人がとやかく言うことではないと思う。＞それが公に通用するかどうかとか、倫理的な問題はあるけどね。」その通りです。ただ、細かいことですが「他人がとやかく言うことではない」のではなく「他人がとやかく言えないこと」だと思っているのです。特に最近はカモフラージュのためかどうだかわかりませんが、それなりにコースワークを課したりするDegree Mill が増えてきていますし、「参加者の声」なども見てみると（それが本音だという前提で）プログラムの内容に満足されている方もいらっしゃるようです。授与される学位なるものが公には通用しない、させるべきでないたぐいのものであるということを本人が認識されていることを祈るばかりですが、もし、それを知った上でもなお自らの意志で参加されるのであれば止めることはできないような気がします。（止めるよう諭すことはできますが・・・。このへんは評判のよくない宗教団体に勧誘された場合と構図が似ていると思っています。）ただ、もちろんとったからには学位を「利用」しようとする輩が出てくることもまた事実でしょう。それは明らかに問題です。＞問題となるのは、その「学位」が研究者業界以外に対して＞「権威付け」のために悪用された場合である。典型的な＞ものとしては、健康食品や健康器具を売るのに、「＊＊博士」の＞肩書きのある人の推薦文や調査結果と称するものをくっつけて＞行うというものがある。＞たとえば、怪しい商品を売ってる会社の社長が学位を買ったら、＞まず１００％の割合で宣伝の中で自慢するだろう。この手のものは、健康ブームのせいだかなんだかわかりませんが本当に氾濫していて、いくらでも実例がありますよね。＞売りつけられる側も、ついうっかり、専門の研究者が＞お墨付きを与えていると勘違いするかもしれない。＞Diploma Millsを放置しておくということは、詐欺の道具を＞売っているのを放置しておくのと同じことじゃないかと思う。前にも書きましたが、自分は Degree Mill は悪徳商法の一種だと思っています。ただ、これまでに書いてきた日記でも繰り返してきた通り、他の悪徳商法と比べて（多種多様な外国のシステム全てに対応しなければならないなど）明確に定義して直接的に取り締まることが非常に難しいと思っています。ですので今、自分も含めて外野がするべきことは、啓蒙活動だと思っているわけです。これから参加しようとされている方に、授与される学位が公には通用しないといった情報をお知らせしたり（それを知った上で参加される方は既に述べた通り止めることはできないと思います。ただ、Degree Mill のつきあい方にも書いてある通りカルチャースクールのようなものに参加しているのだ、ということを本人には重々認識して頂きたいと思います。）、例えば健康関係の商品宣伝などで Degree Mill の名前や学位が使われていたりした場合には、それが公には認知されていないものであることを利用者に伝えるといったようなことです。また、大学や医療現場などに Made in Degree Mill の学位をもって入りこんでいる方がいらっしゃる場合にはその事実を受け入れている側に伝える（指摘する）ことも必要だと思います。ただ、自分が今現在このサイトでやっているような、客観的情報の提供から一歩踏み込んでのより具体的な情報提供は、個人の手には余るとも思うのです。自分も Degree Mill 問題との付き合いが長い（爆）ので、ここでリストを出せ、と言われたら即座に細かい情報を含めて出すことができますが、それをやった場合の結果は明かです。ですので学歴ネットの主催者の方が提唱されているような、Degree Mill 情報の審査と一般への提供を目的としたＮＰＯの設立が望まれるのだと思います。　←未認定校、非認定校、Degree Mill　学位工場、学位汚染関連リンク集ブログＨＯＭＥへ

  May 20, 2005

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  線路は続くよどこまでも・・・

  そろそろ普通の日記を書きたいな～などと思ってたんだけどとりあえず今日もまた学位工場ネタになってしまいそうだ。学歴ネットのメルマガで「学位工場はグレーゾーンで・・・」という人がいるが・・・という記事が回ってきたが、たぶんこれは自分の先日の日記に対するおしかりなのだと思う。もちろん自分は Degree Mill を善悪の天秤にかけるとしたら悪だと思っている。ただ敵もさるものということもまた確かだ。例えば昨日の日記を書いた際に、久しぶりにホノルル大学のサイトをチェックしたら、英文のＨＰのでは「スイスの認定団体から認定を受けている」と書かれていた。（前に見た時にはそんなことは書いてなかった。）このように Degree Mill はまるで鰻のように捕まえどころがない。それこそ（ネームバリューこそなくなってしまうが）学校学位制度がしっかりしていない発展途上国に逃げ込まれたら終わりだ。（既に実例もある。）世界中から色々な人が集まるアメリカでは、当然制度の異なる教育制度の中で認定されてきた学位にも対応しなければならない。だから、海外からの学位は第三者機関に評価を委任するシステムが発達している。日本の学位は信用されているかと思うと、必要に応じてやはり Credential Evaluation される。余談になるが、こないだ日本の専門学校の英文の卒業証明書には学校によっては Bachelor degree と書かれているという話を聞いた。というわけで日本の学位認定もインチキなところはけっこうインチキだ。話を戻すと、日本でも大学や会社などで Made in Degree Millの偽学位の問題を回避したいのであれば、（アメリカの）Credential Evaluation をやっている会社に依頼するという手もある、ということは実は以前に日記に書いたことがある。まあ、そういう問題に関して「手慣れて」いる外資系企業などは日本でも既に導入しているところもあるのだが。大学や会社などの組織であれば、当面はそれでしのげるだろうが、どうにもならないのは個人営業に偽学位を使われてしまった場合だ。例えば、サプリメント会社などの「健康アドバイザー」。それともう一つは、Degree Mill 問題を知らずにDegree Mill に入ってしまう被害者の救済（予防）だ。そういった意味で、外野ができることといえばやはり啓蒙活動しかないような気がする。学歴ネットの主催者の方が、Degree Mill情報の審査と一般への提供を目的としたＮＰＯ（恐らく「日本版オレゴン州政府」をイメージされているのだと思う）の必要性を訴えられているが、その意見には大賛成だ。　←未認定校、非認定校、Degree Mill　学位工場、学位汚染関連リンク集ブログＨＯＭＥへ

  May 19, 2005

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  未認定校の微笑ましいエピソード

  ホノルル大学というのはいかにも実在しそうな大学名だけど実は有名な未認定校だ。このブログもそうだけど、以前から何度もいろいろなＨＰなどで引き合いに出されている。最近ハワイ州の法律がかわって、一般に認知されている認定団体に認定されていない大学はＨＰなどにその事実を明記することが義務づけられたので、サイト内でもはっきりとＷＡＳＣに認定されていないと書いてある。ついでにいかにもそれっぽい大学の国際団体に加盟しているとも書いてあるので予備知識がない人には紛らわしい表現にはなっているが・・・。ちなみに「ホノルル大学」で検索すれば、現在メイドインホノルル大学の学位を日本で使っていらっしゃる方々の情報がいくらでも出てくる。さて、このホノルル大学について色々調べていた際に（こんなネタの引き合いに出してしまって申し訳ないが）こんな微笑ましいページを見つけてしまった。ハワイ旅行記のページなんだけど、予約したホテルは「ホノルル大学（恐らくハワイ大学の勘違い）の近く」と説明され、ホノルル大学を探し回った、というくだりがある。もちろん人に尋ねても知らないというし、結局みつからなかったようだが、つまりそういうだ（笑）。　←未認定校、非認定校、Degree Mill　学位工場、学位汚染関連リンク集ブログＨＯＭＥへ

  May 18, 2005

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  ぼちぼち学位工場に関する意見を拾ってみる

  ウェブ上の学位工場（Degree Mill）関係の意見をぼちぼち拾ってみる。（この日記の最後にトラックバックさせて頂いたブログのリンク集があります。）こちらへ初めていらっしゃった方で、更に詳しく学位工場について知りたい方は Degree Mill リンク集か、ＨＯＭＥ左側のフリーページ群をご覧になって下さい。また、これまでのDegree Mill に関する日記を学位工場（Degree Mill）ネタとしてまとめてみました。しかしてやはり「Degree Mill はアメリカのもの」という誤解が多いようですね。日本にはけっこうな数の（アメリカの学位認定システムの弱点を熟知した）日本人が立ち上げ運営している和製 Degree Mill もあるんだけどねぇ。今日、過去の Degree Mill がらみの日記を整理してて思い出したんだけど、前に「世の中けっこう怖いんですよ（爆）」というタイトルで、Degree Mill について具体的に書けない理由なんかも書いたことがあったな。今回、ＮＨＫの方から取材申し込みがあった時も、一言目は「ＣＡＴさんのサイトも脅迫などを受けていませんか？」だったもんな。今回のクローズアップ現代の報道では、もしかしたら「なんだ（まだ）日本の問題じゃないんだ」といった「安心感」を生んでしまったかもとも思って、これはもうちょっと「攻撃的」な内容も書いたほうがいいかな、とも思ったけど、学歴ネットのメルマガには、かなり憤りをもったという反響もあったとのことなので、さてはてどうしたもんだか・・・。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ここから追記＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝多くの方のブログを読ませて頂いて、また一つクローズアップ現代でしっかり説明されていなかった誤解の種に気づいた。アメリカでは大学の州政府による認可は学位の実効性にはなんら意味をもたないんです。日本的感覚だと公に認可されてるものだから大丈夫というイメージを持ってしまうけど、その日本の「常識」を利用して、「○○州公式認可大学」などと謳って、日本で活動している Degree Mill は多い。アメリカの学位の実効性は民間の認定団体にその大学が認定されているかによるんです。詳しくは、Degree Mill リンク集か、ＨＯＭＥ左側のフリーページ群を参考にしてみて下さい。のんき留学な日記：Diploma Mill（学位工場）。事象の地平線::---Event Horizon---::NHKを見損ねたのだが世直し老人が斬る：此処まで来た、偽者、ごまかし社会（学位工場）こつこつらいふ♪春ゴッチキャリアアップ中:学位工場だって・・・Smart Shopper:学位工場∞∵LUV & PEACE∴∞:学位工場∞∵LUV & PEACE∴∞:学位工場Ｔｈｅ Blog Times:学位工場波乗り株日記：学位工場芸術生活倶楽部Yahoo!ブログー日々、落語家中日新聞ウェブコラム　←未認定校、非認定校、Degree Mill　学位工場、学位汚染関連リンク集ブログＨＯＭＥへ

  May 17, 2005

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• 学位工場（Degree Mill）がグレーゾーンなわけ

  現時点で日本での Degree Mill の活動の違法性は軽犯罪法の「学歴詐称をしてはならない」という規定をよりどころにしているわけで、そこでは「学歴詐称」を「学位を得た国で正当とは認められない学位を使うこと」としているわけなんだけど、そもそもアメリカは連邦政府レベルでの学位認定基準に関する明文化された法律があるわけでもなく、あくまでも「社会通念上教育省などが認可している認定団体に認定されている大学の出した学位を正当なものとするべきである」という「見解」を出しているに過ぎないんだよね。つまり連邦政府レベルでは「こうあるべきだ」という「意見」は出していても「アメリカで正当な学位はこうだ」という明確な定義がないわけで、解釈によっては「社会通念には合わないかもしれないが（実はむしろ多くの Degree Mill は我々の考え方こそ社会通念に照らして正しいと主張している）とにかくうちは『博士号』を発行します」と言われても、それを明確に正当でない、と言える根拠もないわけなんだよね。となると Degree Mill の学位は「学位を得た国（アメリカ）で正当とは認められない学位というわけでもない学位（笑）」となってしまうわけで、そういう言い訳をされると日本でも「学歴詐称」とも言いづらくなるわけだ。ちなみにもちろん Degree Mill の学位は本当にアメリカの（多数論理の）社会通念上は認められていないから、アメリカでは通用しないという事実は変わらないんだけどね。連邦政府が何もしないもんだから、州によっては州法で明確に「この大学はウチの州では違法」と規定していたりするんだけどそれもあくまでもアメリカの一部で違法というだけで、日本の学歴詐称の定義が「学位を得た国の『一部もしくは全部』で正当とは認められない学位を使うこと」とも言えない限りなかなか軽犯罪法において違法とも言いづらいわけだ。そういう「抜け穴」があるがために、今回はＮＨＫも「危ない橋」は避けたのだと思ってるんだけど・・・。こういったアメリカならではの「ねじれ現象」はとりもなおさず日本で想像する以上に各州が「独立国的」（つまり日本の法律が想定している「国」と、アメリカの国の構造がマッチしていない）なせいなんだよね。

  May 16, 2005

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• 続Degree Mill（学位工場）ネタ

  ウェブ上で学位工場（Degree Mill）問題を取り扱ったＮＨＫのクローズアップ現代の反響をふたたび探してみる。先日の日記にも書いたけど、やはり「でも他山の石でしょ？」という感想が多い。（日記の最後に各ブログへのリンクをアップしてあります。）ちなみに初めて来た方で、Degree mill（学位工場）について詳しく知りたい方はこちらかHOME左側のフリーページ群へどうぞ。結論から言えば、今回のクローズアップ現代は学位工場というものを少しでも日本に知らしめるのには役に立ったけど、「あくまでも外様の問題でしょ」という誤印象（？）を与えてしまったかもしれない。例えば、ブログの感想で「アメリカならそういうものがあってもおかしくないと思った」というものも多かったんだけど、Degree Mill は既に日本に十分に入り込んできている。番組から受けかねない日本での学位工場の活動についての誤印象をあげてみると・・・番組の印象：オフィスはアメリカで勧誘も英語（Ｅメール経由）。実は・・・オフィスは日本にいくらでもあり、日本人が日本語で勧誘している。今は日本ではむしろ日本人が日本で立ち上げた和製Degree Mill が主流で、思ったよりも身近な存在。例えば某大手新聞社が、知ってか知らずか自社サイトで「オススメ大学院」として紹介していたりするし、インターネット上にもいくらでも広告が出ている。具体名はあげられないが「正しい大学（院）の選び方指南」系のサイトにバナーが貼ってあったのには笑った。Degree Mill を終了した日本人が学費回収のために勧誘側にまわることもある。番組の印象：学位工場とは（人生経験などに基づき）お金で即座に　　　　　　学位を売ってくれるところ。実は・・・そような Degree Mill はあまりにもあからさまなので、（わかりやすい Degree Mill なので、自分は良心的 Degree Millと言っている）最近はコースワーク（レポートの提出など）を課すところが多い。ご丁寧に添削（？）などもするようだ。さらにスクーリング（クラスへの出席）を課するところもある。ここまでくると本物の（通信制）大学と体裁はほとんどかわらないし個人的にその内容を評価して参加するのも自由だと思うけど、提供される「（Degree Mill 曰く正規の）アメリカの学位」なるものはアメリカでは通用しない（ヘタをすればその行使は違法）という事実はかわらない。もちろん日本の大学（院）でもないから日本の学位としても認められない。（つづく）TV感想 公認会計士試験勉強記俺の影を踏むな～!!赤道の雪男：学位工場って知ってます？マイ記録:学位工場　（クローズアップ現代）flatline@物工 の日記AIBOへhomo analyticus:博士号問題について学位を金で売り買い　論文・授業・テキストなし

  May 15, 2005

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• Degree Mill（学位工場）の問題点

  今日の日記は RAIN さんにトラックバックでコメントをつけて頂いたのでそれに対するコメントを書いてみようと思う。（トラックバック先も参照してください。）前提として、個人的にはこの問題はいわゆる「悪徳商法」的問題だと思っているんだよね。たしかに Degree Mill（学位工場）問題が日本で今まで取り上げられてこなかったのは他の悪徳商法などと比べて被害が少なかったからだと思うし、今でも「大手」の悪徳商法と比べれば小さい問題だと思う。ただこの商法はお金のみならず、大変な時間と労力の無駄を強いる点で他の悪徳商法とはちょっと違うんだよな。（フリーページにいくつか例を挙げてあります。）そういった面ではクローズアップ現代でとりあげられていたタイプの Degree Mill（学位工場）はむしろ「良心的でわかりやすい」Degree Mill（学位工場）なんだよね。何度か書いているけれど、そういったあからさまなDegree Mill（学位工場）は最近はもうあまり流行らず、特に最近日本に入ってきている Degree Mill（学位工場）は、むしろコースワークなどを課すなどしてより「それっぽい」演出をしていることが多いんだよな。フリーページにも書いたけど、その「内容」に惹かれて参加するのは本人の自由だと思う。けれども中には将来アメリカで仕事などをしたいという理由で「アメリカの学位」をとるために Degree Mill（学位工場）に参加してしまっている人がいるんだよね。そういう人たちは何年かの努力の後、もらえるのは実は紙切れなわけで、これはなかなか悲惨だと思う。もちろん自己責任論というのもあるだろうけれど・・・。日本の大学の教授職などを（有利な形で）得るためなどにDegree Mill（学位工場）を利用する人などもいて、学歴ネットの主催者の方のように特に現在大学内部にいる方はモラル面を問題視するのも理解できるんだけど、これはたぶん RAIN さんと同意見ということになるのだと思うんだけど、モラル面の問題はむしろ受け入れる（受け入れてしまう）大学側の資質の問題であって、Degree Mill（学位工場）自体の問題（大学の許認可システムの問題）ではないと思うんだよね。

  May 13, 2005

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• Degree Mill（学位工場）ネタ

  ＴＶＪＡＰＡＮを入れている知り合いに録画してもらってＮＨＫのDegree Mill ネタのクローズアップ現代を見てみた。番組内ではDegree Mill を「学位工場」と訳していたな。この問題は日本国内でまだ浸透していないためにいろんな用語が乱立していて、この「学位工場」というのもその一つだけど、自分は「未認定校問題」と言っているし、番組にも登場した学歴ネットの主催者の方は「非認定校」という用語を使われている。なにはともあれ、昨日の日記にも書いた通り限りなく黒に近いグレーゾーンな問題なだけに、あくまでもアメリカに焦点をしぼった情報提供になってしまっていてちょっと残念な気はした。例えば番組内に出てきた Degree Mill を利用してしまったアメリカ人女性の例だけど、彼女は一般の大学に行かなかった（アメリカ的表現をすれば uneducated（教育を受けていない））人なわけで、アメリカで確信犯でなくDegree Mill を利用する人はやはりそういう層の人たちに限られていると思う。まともに大学を出ている人はアメリカの学位認定の問題点などは常識的に知っているから、むしろこれからはそういった知識のない日本などにビジネスターゲットを絞ってくるだろうし（現に番組から受ける印象よりは Degree Mill は既に日本により深く入り込んできている）もうちょっと日本国内向けに強い警告となる内容にしても良かったのではないかと思った。意見を言い出せばまたキリがないので、それは追々書いていこうと思っているけど、とりあえず放送後にどれくらい（日本のウェブ上に）情報が出回ったかちょっとまわってみた。山岸教授の英語サロン：学位工場 (degree mill) のことYeah, People CoMe On Blog! 学位工場900ml-学位工場とりあえずこんなもんかなぁ。それぞれのブログ記事などを読ませて頂いて、ちょっと誤解されてしまっているかもしれないと思ったことは、番組内でとりあげていたのは自分的には「狭義の Degree Mill（学位工場）」と言っているもので、お金を払うだけで学位がもらえるという、ある意味あからさまな学位「工場」なわけだけど、最近日本などに入りこんできているDegree Mill（学位工場）は、コースワークを課すなどしてより「本物っぽく」作られているので要注意ということだ。また、番組内では「アメリカ発」的な表現になっていたが、このアメリカのずさんな学位制度を利用して、日本人が日本人向けにビジネス展開している和製 Degree Mill（学位工場）があることも忘れてはならないと思う。さらにちらちらとウェブ上に上がってきている情報を探してみる。チョックの道草：学位工場小坂英雄の社長日記　Hideo Kosaka's Business Diaryミラクルヤンのカイロ部屋:博士号売ります~猫とヴァイオリンと~Fiddler's muttering雑種の世迷い言:金で買えるものゆもとまさのりのココログ:学位工場650の無味乾燥:学位工場というものがあるらしいExplorer Nobu －Trek (the) World！映画を斬るっ！！(中国への道)中国へ行こう！！:学位工場って？？博多っ子の元気通信:学位工場Studio RAIN's diary: Diploma Mill体育会系日記～I want to be a hot man～博士号取得までの日々＜二重生活デキルカナ？＞う～ん、やはりそれなりの反響はあったみたい、と感心してみたり・・・。色々なブログなどを読ませて頂いての率直な感想は、ほとんどがでもまだ「他山の石でしょう」的だったってことだなぁ。まあ、グレーゾーンなだけに、番組でも具体的な日本の事情までは取り上げていないってのもあると思うが・・・。あと、やはり内容が（ハミルトン大学を除いて）具体的（訴訟などになってしまう可能性もあるのでそれは仕方がないのだが）でなかっただけに「認定校」もDegree mill（学位工場）と疑いはじめてしまった人もいるようで・・・なかなか難しいもんだなぁ・・・。

  May 12, 2005

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• 未認定校（Degree Mill）問題がＮＨＫで放送されました

  未認定校（Degree Mill）問題がＮＨＫのクローズアップ現代で放送された。（リンクはこれからの放送予定のもので、リンク時には未認定校（Degree Mill）問題の回になってるけど早々に次の回のものに差し替えられると思います。）実は自分のサイトも微力ながらお手伝いしていたのだが、日本で既に番組を見た友人の話だと、やはりアメリカ側の話に終始していたらしい。日本での未認定校（Degree Mill）の活動の違法性はまさにグレーゾーンで、そのへんにもこの問題の難しさがある。モラル的には非常に問題があれど、明確に違法とは言い切れない部分があるので、ヘタに具体名などを上げると、訴訟やらなんやらに巻き込まれる可能性があるからだ。（ちなみにフリーページからもリンクしているこの問題を扱っている「学歴ネット」の中では明確に違法と言い切っているんだけど、自分的にはまだ１００％確信できていないんだよね。）訴訟ならずとも、未認定校（Degree Mill）側から脅迫めいたことをされたという話しを聞いたことがある。だから自分のサイトの内容もイマイチイケてない（具体性にかける）内容になってしまっているのだが・・・。なにはともあれ、今回の放送で少しでも未認定校（Degree Mill）問題が日本でも知られるようになればいいなと思ってます。

  May 11, 2005

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• 結果をご覧じろってか？

  なんとなく前からおっかけている「未認定校問題（Degree Mill問題）」だけど、それなりにパンチ力があるかもと期待しているイベントがここ１～２週間中にある予定で、もしこれをきっかけに日本でも認知されるようになれば、日本で今、ビジネス展開している未認定校も影響を受けるはずだ。そして、未認定校の学位を使って「営業」されていた方々は、申し訳ないけどちょっと肩身が狭くなるんじゃないかな。

  May 7, 2005

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• 未認定校（Degree Mill）ネタエッセイにトラックバック

  「学歴ネット」のマルマガに読者の方のエッセイが紹介されていたのでここにもトラックバックしておく。しかし「Degree Mill のつきあい方」で例に挙げている某通信制ＭＢＡ校（という表現に留めているが）のサイト更新がここのところ停止している。やはり未認定校２～３年周期説は本当なのかもしれない。２～３年学生募集して金を稼ぎ、バケの皮がはがれる頃になるとトンズラ、といった構図だ。

  Apr 22, 2005

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• また一歩アメリカ化

  日本もアメリカっぽくなってきてるんだなぁ。アサヒコムに初めて大学基準協会の初の大学認証評価が出たって記事が載ってたな。しかし、こういうところからヤバい評価もらっちゃった学校の学生はいい気分じゃないだろうなぁ。ちなみにこの第三者機関による認証評価って日本だと全ての大学（院）に義務づけられたみたいだけど、アメリカでは義務づけられてないんだよね。だから未認可校問題が起きちゃってるんだけど。

  Mar 23, 2005

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• ２００５年１月の日記（Degree Mill 関連）

  ２００５年１月２５日今日、久しぶりに未認可校がらみのネタが某掲示板にアップされていたので思わず反応してしまった。未認可校って何？って人はここを見てみてください。そもそも「未認可校と私（笑）」を語ってみれば、もう日本の人々の記憶の彼方に消え去りつつある例の古賀さんの事件である。あの事件の時の日本の報道ぶりを見ていて、留学生的には常識だと思っていたアメリカの教育事情が、日本の人にはほとんど知られてないんだなぁ、と思わされたんだよね。もちろんそれは当然で、自分が日本にいたころそんな事を知ってたかっていうとやはり知らなかったわけだし。ってなわけで、古賀さん事件の時にそこらへんをちょっと掘り下げてるうちに、ネット上で怪しい勧誘をしている聞いたことのない「アメリカの大学（笑）」がいっぱいあることを知ることになるんだよね。サイトを見てみれば、芸能人とかが満面の笑顔で「名誉博士号」授与式典（笑）で講演してたり、まあ芸能人ならまだしも日本のそれなりの有名大学の教授までもその肩書きつけて講演してたりね。もちろん古賀さんの学歴詐称を批判している議員センセイの中にも未認可校の学位を経歴に入れてる人もいたり。（その後こっそり削除されてたりもしたな。）そこらへんがなんとも滑稽で、それ以来「気になる存在（爆）」なんだよね。コメント：「イオンド大学」は、どうなのでしょうか。 by マサコさんレス：イオンド大学はこのサイト（http://www.iond-univ.org/index.html）において「本学は日本の文部科学省認定の大学ではありません」とうたっています。また、同サイト（http://www.iond-univ.org/index.html）において「ハワイ本校」としているハワイ校のサイト（http://www.iond-univ.org/hawaii/index.html）にて、IOND UNIVERSITY IS NOT ACCREDITED BY AN ACCREDITING AGENCYRECOGNIZED BY THE UNITED STATES SECRETARY OF EDUCATION(イオンド大学は米国教育長官によって公認された認定団体の認定を受けてはいません)」とうたっています。あとはご自分の判断にお任せします。あまり直接的なことを書くと面倒なことになることがあるので・・・。 by CAT0857２００５年１月２６日と、いうわけで久々に Diploma Mill がらみの検索をかけていたら楽天内にも過去にそういった議論（論争？）がされていたＨＰがあるみたいだな。面倒でよく見ていないが、掲示板が去年の１１月で止まっているあたりからして一体何がおきたのか・・・。ちなみにそこでネタになっているのも有名な Diploma Mill。既に学費を払い込んだり、プログラム半ばまで進んでしまった人たちが、そこが Diploma Mill だと指摘した人に必死に食い下がってるが、その気持ちもわからんでもない。でも残念ながらDiploma Mill は Diploma Mill。たぶんこの学校は日本ではあまり学生がいないので話題に上ることは少ないんだと思うが、アメリカには相当被害者（？）がおり、accreditation を調べるまでもなく、アメリカ側の掲示板とか見ればすぐにこの学校が「正常ではない」というのがわかると思うのだが・・・。２００５年１月２７日またまた懲りずに未認定校ネタのフリーページを更新してしまった。ここんところ数日連続でのバージョンアップである。これまでタイトルを「未認可校（学位商法）」としてたんだけど、実は「未認定校」と言うほうがより正確なんだそうだ。（詳しくはページを見てみてください。）いろいろ検索していくうちに、さらに過去にそこいらへんのネタが論争されていたらしき掲示板が出てきたが、まあ当たり前っちゃー当たり前なんだけど、そこを卒業した人とか現在在学している人は必死で自分の立場を守ろうとするな。でもよくよく考えてみりゃ、そんな話が出ること自体おかしいわけで（火のない所にケムリは立たないの典型例だな）ちゃんとaccreditation されるところに行ってればそこがどんなしょぼいコミカレだってそんな話は出ないって。２００５年１月２８日未認定校ネタだが、あまり直接的なことを書く気はない。直接的なことを書いているサイトも存在するが（敬服します）、そういうサイトには時には当事大学からかなり強い調子の抗議メールなどが届くこともあるようだし、大学などに行く事を単純に消費行動と考えた場合、消費者側にも商品を見る目を養う責任と義務があると思うからというのもある。ちょっとウェブ検索してみれば決定的なリストなどはけっこう出回ってるし・・・。あと、個人個人の価値判断というのもあると思う。フリーページにも書いたが、自己満足のためであれば自分の金をどう使おうとその人の自由だし、他人がとやかく言うことではないと思う。それが公に通用するかどうかとか、倫理的な問題はあるけどね。

  Jan 28, 2005

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