28歳になったとき、社会で活躍している女性を育てる学校
会社の講演会で、品川女子学院 校長 漆紫穂子さんのお話をききました。品川女子学院は、28プロジェクト(28歳になったときに、社会で活躍している女性を育てるプロジェクト)を実践している中高一貫校です。中1で、社会と自分の繋がりに気づくよう、地域のボランティアをし、中2で、和の文化 茶道、華道、着付け、合気道などを体験する、中3で、男女平等の国、ニュージーランドで全員ホームステイをし、高1で、企業と共同商品開発をし、仕事の意義と厳しさを知る。文化祭で、起業家プログラム(企画をプレゼンし、投資家が集まったチームしか出店ができない)を行う。進路は大学名で選ばず、やりたいことに挑戦するためにはどんな学部に進めばいいのか?という観点で進路指導を行う。仕事は一人ではできないから、多くの人と連帯して夢を実現できるように、エンカウンターや縦割り活動でコミュニケーション能力を高める。教員にできないことはアウトソースして、生徒に様々な体験をさせるわけです。すごく面白いですよね。私自身も中学、高校でこんな経験をしていたら、人生違ったかもなぁって、羨ましいような気持ちにもなりました。漆さんは、未来の学校の流れを変える人なんだと思います。他校で教師をしていた漆さんが、ご両親が経営する品川女子学院で働くようになったきっかけは、お母様のガンと、当時廃校危険度が極めて高かった同校を潰したくないという強い強い思いからでした。ないないづくしの、どん底の状況から、抜本的な改革を行うために、まず現場の若い人 一人一人と話して、改革案を吸い上げ、思い込みの壁を崩すため、できないことは、何故できないのか?本当にできないのか? 他のやり方はないのか? 問いかけたそうです。目標があると、アンテナがたち、どんなものからもヒントがもらえる。手段や情報が色々なところから入ってくる。私は、今ちょうど仕事で、担当プロセスの改革案を検討中で、今週から現場に入って、現状把握と、意見集約を始めたところだったので、漆さんのお話を非常にタイムリーに、リアルに感じることができました。そして、たくさんの勇気をいただきました。漆さんのお話には「相手の立場にたつ」という言葉がたびたびでてきました。プレゼンの練習をするのに効果的な方法は、電話で道案内をするつもりで、相手の立場にたって話すことだそうですよ。私も早速実践してみようと思います。