くよくよ、めそめそ
内田先生から言われました。「悔いは、必ず残るもの」だと。現実、そのとおりでした。毎朝、さくらの苦痛にゆがむ顔を思い出し、その光景が脳裏を離れません。なぜか、いつも朝です。意識障害を起こし、言葉は話せなくても、けいれんを起こしている間、「何とかして、助けて」と、訴えるような目で、見つめられていた、あの数日間。過去を振り返ると、乳房を切除したとき、肺がんが消えたとき、肝臓にがんが転移したとき、医者が、「もう、抗がん剤は使えません」と言ったとき。そのときどきのタイミングで、何か、もっと良い治療方法があったのではないかと。やっぱり、悔しくて、悲しくて、申し訳なくて。前を向いて生きていかなければならない。それは分かっています。でも、安定剤を飲み、酒を飲み。息苦しくなり。かつて、経験したことのない苦しみが続いています。弟夫婦が、ちょっと早い夏休みをとり、大阪から来てくれました。葬儀の後、ぼくが送信したメールに、「大丈夫。みんながついている」と短い一言。7つ違いの弟が、なぐさめてくれるようになりました。きょうは、教会で神父様に、さくらのミサをあげてもらいました。弟夫婦と姪っ子、母、はなと一緒に参列しました。夜は、気分転換に自宅でバーベキュー。花火もしました。めったに我が家を訪れない親父までがやって来て、バルコニーに花をたくさん植えてくれました。みんな、ありがとう。葬儀後の手続きも一段落つき、少し落ち着いたのですが、いつもそばにいるはずのさくらがいない。さくらが心配していた、予想が的中しました。旦那は、本当に情けないくらい弱っちいのです。ほろ酔いで、さくらが弾いた三線の音がない。思い出が多い分、悲しみも多い。きょうも、酔っぱらい。泣いてばっかりです。まだ、当分の間、さくらが喜ぶラテン系は無理みたいです。すみません。愚痴ばっかりで、すみません。来週から会社に復帰します。踏ん張るしかないですね。旦那