生きてることに価値がある
今から9年ほど前、行きつけの屋台で、さくらと一緒に食事をした。ぎょうざとラーメンがおいしい名物屋台。隣を見ると、見覚えのある顔が。漫才ブームで一世を風靡した島田洋七さんだった。まだ、「がばいばあちゃん」がヒットする前のことだ。佐賀に自宅を建て、移り住んだことが、テレビなどでちょっと話題になっていた。「洋七さんじゃないですか~」「ここのぎょうざ、うまいやろ」そんな会話をしていると、さくらが「誰?」と不思議そうな顔をしていた。漫才ブームのころ、まだ、幼かったため、洋七さんのことを、よく知らないみたいだった。そして、9年ぶりに博多座の舞台で洋七さんに会えた。「漫才ブームが過ぎて、仕事がなかったころ、ビートたけしに、ばあちゃんのことを本に書けと言われ、書いたら大ヒットして、映画になって、芝居にもなって、いま、自分が、ばあちゃんを演じているおもしろいもんや」最後の一言が心に染みた。「人生、何が起こるか分かりません。生きてることに価値がある。がんばりましょうね」送料無料!!【DVD】島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん/香山美子 カヤマ ヨシコ