立場上・・・
本日は、某出版社の方とライターさんと都内で書籍の打ち合わせ。現在、8月(?)に発売される書籍の監修業務を行なっている。今回の書籍もいわゆる「ストレッチ系」。そして、中高年の方々が対象ということで、いわゆる「痛み解消系」の書籍である。我々は運動の指導者であるがゆえ、痛みに対する対処については細心の注意を図らなければならない。まず、我々は医療従事者ではないため、医療行為は出来ない。医療行為というと「治療」を思い浮かべる方が多いと思うが、「診断」も立派な医療行為となる。つまり、「あの~肩が痛いんですけど・・・」という質問に対して、状態を確認した後「あ~これはインピンジメント症候群ですね・・・」というようなやり取りは「診断」という医療行為となり違法行為となる。肩の状態が確実にインピンジメントだと判断出来てもである。上述したようなシチュエーションは、日頃の指導現場でよく見られる光景ではあるが、運動指導に携わっている皆さんはどのような対応をしているだろうか・・・いずれにしても、痛みが生じたら、まずは医師の診断を受ける。これが基本である。そうなると、実は上述したような痛みの解消を教授するような書籍の監修は基本的に出来ないということになってしまうのであるが、医師の診断の結果、運動が禁忌でなければ、多くの痛みは運動によって解消出来ることが多い。従って、私の指導の下でも実に多くの方々が様々な痛みを解消されていったのだが・・・ということで、この手の書籍の監修では、担当者の方々に「痛みが生じたらまずは医師の診断を受けるように・・・」ということを前提に書籍の内容を構成して頂くようにしている。ま、立場上ね・・・色々とあるのだ・・・