英語字幕
ものすごくいまさらだけれども、数日前の夜、ムービーナイトと称して「黄泉がえり」を寮で観た。寮にはアメリカ人、韓国人、中国人、フランス人がいるため、英語字幕をつけられるDVDは重宝している。さてこの映画、内容はともかくいいとして日本語のせりふと英語字幕を見比べるのがなかなかおもしろい。言語パターンはコミュニケーションパターンや、思考パターンにすごく大きな影響を与えていると思う。たとえば、山田君と森下さんという高校生の二人が出てくるのだがお互いいえずにいた気持を伝えるシーン。日本語 山田君:「俺・・・」 森下さん:「私も・・・」英語字幕 "I love you." "I love you, too." えぇ~??これはあえて「好き」って言わずに思いがお互い伝わってるって言う素敵な甘酸っぱいシーンなのに、英語字幕では もろ直球。衝撃と同時に、確かになぁ、とも思った。英語を話す文化では、「言葉」により重きをおいている。日本は「言葉」よりも「状況」に重きを置く文化。日本人だったら、その状況から二人の沈黙に含まれる気持なり何なりを読み取ることは簡単なのだろうけれど、「言ってなんぼ」の文化の人には その含まれた気持も言葉にして説明する必要があるのだろう。通訳や翻訳って、そういうところまで考えないといけないのだから本当に大変な仕事だと思う。