またまた有川作品
まずは、面白そうな写真集を見つけたので、そちらを。えーと、刀を差したお侍さんとかが写っております。坂本竜馬とかの有名どころではなく、普通の若者っぽいお侍とかが。幕末、維新のころの人々の姿が、うーん、なんだ、生々しくというか、描写されております。なんでしょ、映画とかドラマのように「キレイに」「美しく」とかまったくありません。だけど、妙にそれに力があるんですね。 次は、西加奈子さんの「きいろいゾウ」です。主人公の夫婦、ちょっと霊感がありそうな妻の「ツマ」・・・あ、奥さんの名前が「ツマ」と言います、はい。ちょっと、ネジが外れかけているような言動をするツマ。それを見守りながらも、切り捨てられない過去をもつ夫。読んでいますと、こういった「正直」な奥さんもいいかも…と思います。笑って会話が進められる夫婦関係ってすばらしいですね。 ↑ 巻頭で書いてある「必要なもの」でして、 ↓ 巻末にも「必要なもの」が書いてあります。1行だけ、ポツリと追加されております 『ぼくのつま』と。そうそう、夫の職業が小説家で、田舎暮らしをしているというところも素敵です。こういった話、好きです。 次はいよいよ有川浩さんのやつ。『県庁おもてなし課』です。話の冒頭は、いかに「お役所仕事」か・・・ってところを、とことん、ホントとことんこき下ろしております。こりゃ、どんな話になるんだと思っておりましたが、やはり途中からラブコメになりました。まー、50歳過ぎてラブコメっていうのも気恥ずかしいんですけどね。地方というか、県単位のことですからね、けっこう大きな話になるわけです。でも、これ読んでいたら、昔からいろいろ研修で学んだことが出てきましたよ。広報取材時に教えられたようなことも、話の切り口にありました。「売る」っていうのは大変なことですよ。