噴火
1707年に起きた富士山の大噴火「宝永噴火」。儒学者の新井白石の自叙伝「折たく柴の記」に様子が詳しく記されているそうです。~昼間から雷鳴のような音が聞こえ、雪のような白灰が降り、地面をおおい、草木もみな白くなった。灰が降りやんでも、地鳴りと地震はそのまま続く。その後は、黒灰が降り始め、昼間でも空は暗く、あかりを灯さなければならない。この大量の火山灰を吸い込み、呼吸器疾患を起こし、多くの人が咳に悩まされた。~富士山から、100キロ離れた江戸でこのありさま。今回の南太平洋トンガ諸島の海底火山の噴火は、宝永噴火と同規模だったそうです。噴煙は成層圏まで達し、8千キロ離れた日本にも津波がきました。トンガの島々は、通信がほぼ途絶えてしまい、救援のための航空機もまだたどり着いていないそうです。大噴火の後は、火山灰が太陽光を遮り、世界各地に冷害をもたらすのではないかと、今朝のニュースで言っていました。地震、新型ウイルス、火山噴火…、今年も大変な年になるのでしょうか。