追っかけ日記 NO.413ー狂言ござる乃座 新春特別普及公演ー
日曜日に、宝生能楽堂に、「狂言ござる乃座 新春特別普及公演」を観に参りました。 1月に「ござる乃座」をやるのは初めて。 映画「のぼうの城」で、新たに、萬斎さんに興味を持たれた方に、狂言を紹介するという意図のある公演のようでした。 解説は野村萬斎さん。...でしょうねえ。長くゆったりとお話されたよう。 この日の番組では、劇中で、実際に髪を結う場面があるのですが、「みなさん、私のことを不器用だと思われているようですが、本当は、器用なんです」とおっしゃっていました。萬斎さん不器用説という巷の評判をご存知だったのかしら? 素囃子「神舞」。私が好きな囃子。何度も聴いている囃子ですが、昨日の演奏は特によかったような。 狂言「麻生(あそう)」。都での訴訟を無事に済ませた麻生の何某(野村万作)。翌日の元旦に出仕してから国許に帰ろうと、従者の藤六(野村萬斎)と源六(深田博冶)に支度を命じます。二人はぬかりなく準備を整え、源六が烏帽子を取りに行っている間に、藤六は主人の烏帽子頭を結います。ところが源六は帰りの道に迷ってしまい、迎えに出た藤六もまた、正月飾りで普段と様子の違う宿がわからなくなってしまいます。 舞台上で、藤六が、主人の烏帽子髪を結います。萬斎さんがおっしゃったように、結った後の紐を結わえるところが大変そうでしたけど、ちゃんと結っていらっしゃいました。 最後の舞いが、結構足を踏み鳴らすので、心配でしたが、大丈夫のようでした。 万作さんのお声がちょっとかすれ気味なのが...。あんまり調子がよくないのかな。 狂言「六地蔵(ろくじぞう)」。在所の人々とともに地蔵堂を建立した田舎の人(石田幸雄)が、六地蔵を安置したいと都へ仏師を探しにやってきます。賑やかな通りで仏師を捜し歩いていると、声を聞きつけてすっぱ(詐欺師・野村萬斎)が、言葉巧みに、自分こそが一流の仏師だと近付いてきます。翌日に六地蔵を引き渡すと約束し、仲間を集めて、地蔵の真似をさせ、大金を騙し取ろうとします。