え?“普通”か?と思わせながら…
ウチの小4自閉くんは、知的には5~6歳の、自閉症の子どもです。
しゃべりますが、当然一方的で“やりとり”には程遠いんですが、
彼の語彙を利用して、一見会話に見えるやりとりに持っていくのは可能です(^_^;)
(返事が“持ってる語彙”で確実にできる様に
馴染みあるビデオなどのセリフの語尾やイントネーションを使って
“単語だけを入れ替えた”聞き方をする。
しかも聞き方は毎回同じにする)
そういう感じです。
それでもそこまで気をつけて接していない妹、小2でも、そこそこ、
私とも、ごくごくまれに、すっごい違和感ない会話になる時があり、
あまりの違和感に
(“違和感ない”のに違和感なのが面白いんですが(笑))
書きためてました(^_^;)
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●車に乗って“昭和っぽい、たばこ屋さん”の横で信号待ちしていた時のこと
看板に書いてある文字を見て
自閉くん「た、ば、こ」
それを黙って聞いていた娘
「子どもはダメ」
自閉くん「読んだだけ」
…たったこれだけなんですが、自閉くんが妹の一言に耳を傾けていて、ちゃんと返事をした、
のが、すごいんです。
●バス通りのスーパーが、ちょっとだけ改装しました。
私、誰に聞くわけでもなく
「どこが変わったんだろうねえ」
自閉くん「自転車のところ」
私「え?そう?」
自閉くん「自転車とバイク置き場を作ったんだ」
すごい~いつも通過するだけの場所なのにちゃんと見て写真状態で記憶してる~
さすが自閉症!!!
それと、こういう時には「自転車」とか、単語だけを言うのが普通なんですが、
ちゃんと説明になってる!!
(普段のペラペラしゃべりはビデオなどのストーリーのセリフを借りて、が普通なので、
こういうオリジナルの文章組み立ては非常に稀)
●道路混み混みでスイミングに遅れそう…
で、ほとんど信号無視ギリギリで対向車右折待ち車に謝りながら、
最後の大きな通りを越えて、ホッとしていたら
自閉くん「間に合ったー」
私「ホンマは信号ギリギリであれは危険運転です」
自閉くん「スイミングが、ってこと」
へえ…見た目には道路をギリギリ越えられた直後だったから
てっきり
“ギリギリ越えられてセーフ”
って思ったと思った…(^_^;)
…プールの為に急いでたの、知ってたんだ…。
私「もうみんな入ってるから“遅れてすみません”って言うんやで」
自閉くん「“道路が混んでいたので”って言う」
ヒィ~。
てっきり「わかった」って返事が返ってくるだけだと思った…
高度でした…。
●妹が青いハサミを使っていました。
ピンクのハサミもあるんですが、自閉くんは、なぜか青いハサミを好みます。
いつもの様に、紙電車を作りたい自閉くん、
妹が作っていた青いハサミを取りに来ました。
いつもならそのまま持ってって返しには来ないのですが、その日は違っていて
代わりにピンクのハサミをわざわざ取ってきて、妹の前に置いていきました。
妹の「気が利くなあ」のコメントもエラソーですが( ̄▽ ̄)、
確かに“人のことを考える”なんて普段は有り得ないので
興味深い行動だなあと思いました。
●自閉くんのお迎えには私はいつもスニーカーを履いて行きます。
雨の日の朝、自閉くんが足が痛いというので
おニューの靴をおろしてサイズを大きくしました。
夕方、お迎えに行くとき、まだ雨が降っていて、
私のスニーカーの靴裏はヘタッて水が入る状態だったので、
私もおニューの靴をおろして行きました。
自閉くん「ステキな靴じゃな~い?新品なの?」
(なぜかこういう口調(笑))
と、すぐに気付いてくれました。
自閉くんの靴の方が断然高いしカッコイイ靴なんですが( ̄▽ ̄)。
こういうチェックは生きていく上で、ポイント高いぞ(笑)
…“書き留めておいた”だけあって、これらはホントに稀で、
やっぱり普段は、
「何言うてるか全然わからん」
と言われ
「なんでアホなん」
と言われ
幼稚園児にもいろいろ言われ
…そんな小4自閉くんです。
稀にとはいえ、こんなに“普通”に見えるときもあるのに、
なのに
なのに
なのに…。
未だにどうしてもできないことがあります。
学校で
“筆箱に使った鉛筆を直す”
「言い聞かせる」とかそういう問題じゃなくて
とにかくできないのです。
もちろんこれに付随することもしかり。
私の指摘で先生方も“ハッ…”
…四年間放置だったので、今から教えるのは困難を極めてます…(-_-)
筆箱に使った鉛筆を直す…
…難しい。
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“ハッピー笑顔コンテスト”
なんか昔からこういうのに応募するのが好きな私です(^_^;)
やっぱり赤ちゃんの笑顔には、たちうちできひんわ~(*^^*)カワイイ~♪