倒産そして就職そして独立へ その8
そして、特売には【目玉商品】がつき物じゃないですか。【目玉商品】とは、お客さんを引き付ける為の商品で、特売チラシでは、上の方で一番目立つように大きくアピールしてある商品です。スーパーの目玉商品といえば、定番の「卵パック」「砂糖」「醤油」「サラダ油」ですよね。この【目玉商品】はお客さんを引き付ける為、自店で赤字でも価格設定します。例えば、「卵1パック」通常は売値が145円で仕入値は110円です。これが【目玉商品】になると売値が48円で仕入値が90円と言う事になるんです。赤字覚悟でお客さんの興味を引き、来店してもらう為の「エサ」として使います。(エサなんていう雑な表現でゴメンナサイ)私達個人スーパーでも1日600パック用意した卵も開店から「私にもちょうーーだーーいーーー!!」という雄たけびと共にあっという間に「卵」は売り切れて行きます。初めから600パック全て出してしまうと、午前中で売り切れになってしまい、チラシを見て楽しみにしてたけど諸事情があり、午後や夕方じゃないと来店できないお客さんや常連のお客さんにご迷惑を掛けてしまうので、午前・午後・夕方に分けて販売したりしました。【目玉商品】の「卵1パック」600パック全て売れたとしても売上高 @48×600=28,800円仕入高 @90×600=54,000円 25,200円の赤字です。25,200円の赤字を別の商品で穴埋めしようと思うと結構大変です。利益率が15%ぐらいの特売時ですと、25,200円の赤字を補填するには25,200円÷15%=168,000円の売上が必要で、店内の商品の1個当たり平均販売単価が250円前後の私達個人の食料品スーパーでは168,000円÷250円=672品の商品を販売しなければなりません。また、一人当たり来店お客さんの平均購買点数が当時7品でしたから、672品÷7品=96人のお客さんに来店して、お買い物をしていただかなくてはならないのです。結構大変でしょ!【目玉商品】は赤字覚悟で販売するけど、それを目当てに来店してくれたお客さんが、【目玉商品と一緒に他の特売品と特売品でない一般品を合わせて買ってくれる】事により相対的に利益率が10%~15%になるのです。だから、当時の私達個人スーパーでは【目玉商品だけの購入】は禁止していました。------------------------------------------------☆seven9361さん からの情報提供です。私が以前、勤めていたドラッグストアでは日替り商品のティッシュ1個につき、80円位の赤字でした。------------------------------------------------本当に、どこのお店も「お客さんを引き寄せる」為に苦労していますね。。。人気blogランキング参加中クリックをお願いします!