君について行こう
『宇宙兄弟』にハマってからというもの、すっかり宇宙に夢中な日々。元々、子供の頃から天体は好きで、星座の名前も覚えたりしていたから、そういう子供の頃の気持ちを一気に取り戻した感がある今日この頃。『宇宙兄弟』は、その名のとおり宇宙を目指す兄弟の話。子供の頃「宇宙飛行士になって月に行く」という約束を交わした南波兄弟。その夢を叶えつつある宇宙飛行士の弟・日々人(ひびと)と、上司にジダンばりの頭突きをかまして会社をクビになった兄・六太(むつた)。夢を諦めかけていた兄が、弟に触発されてかつての夢を思い出し、宇宙飛行士になろうと奮闘していくなか、弟は兄より一足先に月へと旅立つんだけれど、こうなると当然、宇宙飛行士に目が向くわけで。我ながら単純極まりないですが(笑)で、「君について行こう」。向井千秋さんの夫で、病理医の向井万起男さんが書いた本なんだけど、夫婦の話はもちろん、宇宙飛行士の配偶者として様々な体験をされたことが、面白おかしく書かれていて、読んでいてクスッと笑えるし、ときに泣けるお話。向井さんが宇宙に行ったとき、単純に日本人女性として凄いなとは思ったけれど、そんなに興味もなかったんだよね。だけどこの本を読んで、向井さんはなるべくして宇宙飛行士になったんだなと、何だかとても納得してしまった。心臓外科医で宇宙飛行士って、カッコよすぎるなぁ。ちなみに、この「君について行こう」がきっかけで宇宙飛行士に興味を持ち、作者の小山宙哉が『宇宙兄弟』を書こうと思い立ったらしい。ここのところ、宇宙にまつわる本ばかり読んでいるけれど、本当に楽しくて仕方がない。次は望遠鏡でも買うかな(笑)