エイリアンvsヴァネッサ・パラディ
昨夜、CSで「エイリアンvsヴァネッサ・パラディ」をやっていたので観た。web上での悪評がすごいので、シャレ半分に見たのだが…メキシコの片田舎。コンチャは、歌手を目指している町一番の美女だ。彼女は、父の経営する町で唯一の酒場で歌を歌いながらメジャーデビューを夢見ている。その父の店で近々フェスティバルが開かれることになっていた。一芸に秀でた者を集めて店のステージに立たせようというのだ。もちろんコンチャも出演する予定である。このフェスティバルに招かれたひとりにジェームス・バタイユという男がいた。オートバイを駆るスタントマンらしい。彼はたちまちコンチャと恋仲になるが、フェスティバルのリハーサルとも言えるショーの最中に失敗して、店を滅茶苦茶にしてしまった。その結果、彼は逮捕されてしまう。一方、インディーズ系のレコードプロデューサーを自称する山師のアランは、秘書と一緒にメキシコでの週末を楽しんでいた。彼は、道中で秘書に迫るものの、拒否されてしまう。頭に来た彼は、秘書を車から降ろし、置き去りにした。途方に暮れる彼女は、ふと気配を感じて頭上を見上げた。その彼女が目にしたものは…噂に違わぬB級映画だ。悪評も当然だろう。とにかく物語のテンポがよくない。何でもかんでも詰め込みすぎなのだ。しかもオチが落ちてない。本来なら終わるべきところで終わらず、そのあとにだらだらと続き、ようやく終わりというところで新しい謎が…これでは、見た人が怒るのも無理のない話だ。何がやりたいのか、はっきりしない点が見る人をイライラさせるのかもしれない。とはいえ、エイリアンが人々を殺戮するシーンは、なかなかすごい。イタリア映画かと思うほどにスプラッターなのだ。この部分に関しては、特筆に値するかもしれない。そういう意味では、いずれカルト映画として再評価されるかもしれない。そんな作品ゆえ、お勧めはしない(ぇー