タスマニアン・デビル
CSで放映していたので観た。ベースジャンプ愛好家の若者がタスマニア島奥地の国立公園にヘリで向かっていた。リーダー格のジェインとその親友でヘリコプターパイロットでもあるアンダーソン、NYPDの警官でもあるウォルシュとその婚約者で医者のリスボンなど総勢6人のグループである。断崖から飛び降りるベースジャンプをしようというのだ。彼らは立ち入り禁止になっている国立公園奥地の切り立ったテーブルマウンテンにヘリを着陸させると、誰から飛ぶか話し始めた。初めて飛ぶストーンはベテランのジェインと一緒に最後に飛ぶと話がまとまりかけたところで、皆の一瞬の隙を突いて飛んでしまうストーン。残された5人はインカムでストーンに助言するが、初ジャンプのストーンはパラシュートを開き遅れたせいでスピードを落とせないまま森の中へ落下、そのまま洞窟に転落してしまう。洞窟の中には鋭く尖った岩が穴の真下に位置しており、ストーンはその岩に串刺しとなってしまう。後を追って飛んできた残りの5人は、ストーンが洞窟へ落ちて怪我をしたのではないかと考えて捜索をし始める。だが、洞窟の中で発見したのは、無残に食い荒らされたストーンの死体だった…カナダ製のテレビムービー。低予算全開でチープさ満点だが、なかなかハラハラさせる展開。CGがイマイチなのでリアルさに欠くのが難点か。ただ物語冒頭のベースジャンプがクライマックスへの伏線となっているとは流石に思わなかった。そういう意味では、よく練られていると思う。CGをもっとリアルなものに差し替えたら、作品のクオリティが上がるはず。惜しいというか、勿体無い作品である。