水難事故に学べ
水難事故の多い季節である。ニュースでも水難事故の報道をよく耳にするだろう。季節柄仕方ないのかと思いつつも、よく聞くとどの事故も当事者の不注意が招いていることに気付く。遊泳禁止の場所で泳いだり、台風が接近していて波が高くなっているのに泳いだり…それらの事故が分別のない年少者なら、多少は無理もないかとも思う。だが、その多くは善悪の判断の着く年齢に達した者がほとんどだ。毎年のように水難事故の報道がされ、危険性は警告されている。殊に飲酒して泳ぐなど自殺行為であるのは周知の事実だろう。それなのにそういう輩は「自分だけは大丈夫」という、何の根拠もない自信で危険な行動をし、案の定水難事故に遭う。結果、還らぬ人となってしまうのだ。残された家族に対しては哀悼の意を表すが、実際は自業自得である。そうして亡くなった本人には、同情しようとは思わない。「分別のある年齢なら、少しは学習しろよ」学ぶべきことは学校で教わることだけではないのだ。日常生活の中にたくさん埋もれているのである。それを怠ったツケがこれである。そして、そのツケは何よりも高くつく…(追記)本文で言っているのは、あくまでも本人の不注意による水難事故である。不可抗力によるものや分別のつかない年少者の事故は、これに当たらない。誤解なきように願いたい。