Soul Flower Union ライブレポート
行ってきました!ソウルフラワーユニオンのライブ『極東戦線異状なし!?』ご存知ない方に彼らの紹介として、以前私が友人にこのバンドのCDをプレゼントしたときに沿えた文章を載せておきます。*************************「英国一の日本演歌歌手!」あなたはこの響きになにを感じるだろうか。いわゆるロックンロールがイギリスで産まれたことを考えると「日本一のロックミュージシャン」にも同じような、「所詮借り物的な感じ」を拭いきれないでいた。アイヌにもウチナーにもそれぞれのビートがある「それでは我々の音楽は?」というと正直見えにくい状況にある。昔はそんなアイヌをウチナーを心底羨ましいと思っていた時期もあった。そんな時、ソウルフラワーユニオンに出会った。友人に連れられ神戸で彼らのライブを見た。中川敬という人の力強いボーカルに圧倒され、彼の発するコトバに打ちひしがれた。それまで当たり前のように受け手として、一方的に音楽を消費してきた私にとって、ふいに自分の顔を鏡で見せられたような衝撃であった。後ろめたい、逃げ出したくなるような気持ちにさえなった。と同時に「その音楽で踊りたい」衝動にかられた。彼らは音楽を慰めや、逃避の手段としてではなく、自分の血と肉に変えていく力強さを内包していた。それは戸惑いであった、しかしそれは今までに体験したことのない喜びに変わっていった。以後、彼らの作品に対し自分から動いて様々な角度から接する「努力」と「喜び」を味わうことになる。彼等こそ日本一のロックバンドである。日本の音楽シーンでみると彼等は突出した孤高な存在かもしれない。しかし世界的規模で見れば彼等のようなバンドは決して珍しくはない。****************************とにかく大好きなのである。今回は私と嫁とアントン君と三人で参加。小さなライブハウスとはいえ、最前列を確保。ヴォーカル中川敬の汗が飛んできそうな距離。たっぷり三時間!一体何曲演ったんだろうか?アンコールだけで7曲演ってたし。しょっぱなのナンバーを踊りながら、すでにふらっとしてしまった体力の衰えた自分に驚き、「これはペース配分を考えなあかんぞ」と思っていたにもかかわらず、ガンガンに踊って、飛び跳ねて、唄ってしまった。今朝起きたら見事に筋肉痛。そにかく、誰がなんといおうと彼らは日本最高のライブバンドである。彼らのことを書き出すとキリがないのでまた今度にしましょう。ところで、明日からちょっと留守にしますので日記も2,3日お休みします。お暇な方は、過去の日記でも読んでみてくださいな。それでは最後に彼らの曲の中から、今回私が一番ライブで聞きたかったナンバー『Survivors Banquet』を。昨年亡くなったボ・ガンボスのどんとに送ったソウルフラワー流埋葬歌。彼の残した唄とともに強く生き続ける彼等の決意表明。「おまえが死んでも俺が唄う、踊る。俺が死んだらあんたが唄え、踊れ!」生き残った者達の宴は続く・・・。『サヴァイヴァーズ・バンケット』おまえは花束だけおいてゆくつもりかい世界中の悲しみから逃れられないまま空は泣きそうだけど どこか笑っているいまじゃ墓場はおまえの唄でみな踊る枯れた花をひとつ 吸いさしの煙草と渇いた言葉ひとつ おまえの好きな唄とおまえは鏡のようにくぐもりを映した放課後の夕闇から抜け出してきたのかい?参列者は神妙に 儀式的にやるこれはこの景色はいつか見たことがある枯れた花をひとつ 吸いさしの煙草と渇いた言葉ひとつ おまえの好きな唄とどこかで逢う日まで 唄の続きをやろうBye Bye この花そえて 唄で送ろうサヴァイヴァーズ・バンケットの夜 月と踊ろうBye Bye この花そえて 唄で送ろうサヴァイヴァーズ・バンケットの夜 月と踊ろうNa Na Na Na・・・