ああニッポン:浅草に泊まる。
滞在中、「中休み」として家族4人で小旅行に出かけることに。最初は房総のあたりの民宿を考えていたのだが、食物アレルギー持ちの子供2人を抱えては旅先の食事の楽しみも半減、最近はアレルギー対応をしてくれる宿もあるようだが、そういう手配をすることを考えるだけでエネルギーを使い果たしそうだったので、旅館の雰囲気は捨てがたいけど、食事は自分達で自由に出来るという妥協案として「東京の旅館に泊まる」という形を思いつく。そこでいろいろ調べて見つけたのが、浅草の加茂川旅館という家族経営のこじんまりとした宿。浅草雷門より徒歩約5分というこれ以上にない好立地。6+4.5畳の部屋に、小さいけれどバス・トイレ付きで素泊まり1泊16,600円(7,300円×大人2名+2,000円×子供1名)という、東京では破格の宿泊料。貸切可能な家族風呂やインターネット接続のパソコンも有り。朝食(和食・洋食)は別料金だが、洋食の場合は、懐かしい味の厚切りトーストにちょっとしたおかずと飲み物付き。夕食は松屋銀座のデパ地下でお弁当などを調達。いやあ、便利!滞在中は、花やしき(キッチュな遊園地)に行ったり、唯一、以前の職場の友達に会ったり、上野動物園まで足を伸ばしたり、前述の新幹線に乗ったり、また、11年前に結婚式を挙げた神社を訪れてみたりと、東京滞在を満喫。友達とは夕方に会ったのだが、会場としてカラオケボックスを選ぶ。個室で飲んで食べてカラオケもOKというところが子連れに最適。大人はおしゃべりに終始し、カラオケの方は初体験のルナが独占。アレックスもマイクを時折舐めながら参加。友達の一人は40代でバツイチなのだが、最近、冷やかし半分で「アラフォーのオミパ(和訳:40歳前後向け対象のお見合いパーティー)」にちょくちょく行っているらしく、その話を面白おかしく話してくれて大笑いした。浅草は昔ながらの古い町だけれど、観光地ということもあってガイジンさんの姿も多く、着物姿の人もちらほらと見られ、また、ちょっと堅気じゃないなって感じの人も多くてナンだか不思議ワールド。和装小物の店がたくさんあって、着物好きの私にはたまらない町。今回は全然時間も余裕もなかったけれど、ああ、いつか一人で行って、一日中、店を回って吟味したいものだ。旅館の近くにシャレた炭火焼の店と釜飯の店があったけれど、どちらもワイルドな2人の子供を連れてはとても入れる雰囲気ではなく、泣く泣く断念。ま、これもそのうちね。行き帰りは都営浅草線乗り入れで一本で実家まで帰れる便利さ。この小旅行、大正解の大成功。