母の日の思い出 (追記アリ)
明日は母の日。おふらんすの小学校でのこと。母の日に詩を贈るということで、先生が2つの詩を用意。多数決でどちらかの詩を選んで、その詩をカードに書き写して、お母さんの前で暗唱することになったのだが、ほぼ全員が同じ詩を選んだのに、1人だけ、もう一つの詩がいいと言い張った子がいた。先生は結局、多数決にはせず、その子には別の詩を選ばせた。別の詩がいいと勇気を出して言った子も偉いし、それを尊重した先生も偉いと今では思う。で、私は選んだ詩を書き写して一生懸命覚えて、母の膝の上に乗りながら暗唱した。ねえ、ママ、すわって、ママ、すわって、なんで、何でよ。というような会話が母との間にあったような気がする。確か、お母さんの膝の上に座って・・・というフレーズが詩の中にあったのだと思う。この詩を暗唱するというのは私が通っていたおふらんすの小学校では毎週末のように出た宿題だった。イソップの寓話の題材からとったものなどはまだ分かるが、小学校の低学年の児童に文豪ビクトル・ユーゴの詩を暗唱させるというのもすごい。恐らくフランス語の響きや語彙に小さい頃から馴れさせるという目的があったのだと思うが。そのほかにもフランス語(国語)については、低学年のうちから文法、つづり、書き取り、リーディング、動詞の活用、作文など細かく分かれていた。何だか国語の授業ばかりやっていたような気がする。歴史や地理の授業もあったけれど、これは先生が教科書をもとに書いた文章をノートの左側に写して、それに基づいた内容の絵をノートの右側に自分で書くという課題が基本だった。覚えるというよりは自分で考えるという勉強が多かったと思う。ありゃりゃ、母の日の話だったのがずいぶんと脱線しちゃいました。追記:で、ビクトル・ユーゴの詩、なぜかこれだけは最初のフレーズを覚えているので、それを元にネット検索したら何と出てきました。Les hirondelles sont parties.Le brin d'herbe a froid sur les toits ;Il pleut sur les touffes d'orties.Bon b?cheron, coupe du bois.Les hirondelles sont parties.L'air est dur, le logis est bon.Il pleut sur les touffes d'orties.Bon charbonnier, fais du charbon.Les hirondelles sont parties.L'?t? fuit ? pas in?gaux ;Il pleut sur les touffes d'orties.Bon fagotier, fais des fagots.Les hirondelles sont parties.Bonjour, hiver ! bonsoir, ciel bleu !Il pleut sur les touffes d'orties.Vous qui mourez, faites du feu.2段落目の"Bon charbonnier, fais du charbon"という響きも何となく覚えている。しゃるぼにえ・しゃるぼん・しゃるぼにえ・しゃるぼん・・・何だかすごくおふらんすな響き(笑)