Kuala Lumpur(1)
朝5時半、クアラルンプール国際空港到着。空港内のインフォメーションで地図を貰い、ホテルまでの行きかたを確認。手持ちのリンギットはフランクフルトに行く前に少し両替した分だけだったので、空港で両替。ホテルの最寄駅はAmpang Park。そこへは、空港からCity center駅まで専用電車で出て、そこからメトロに乗換えてAmpang Park駅に行かなくてはならない。空港からCity centerまで35リンギットだった。この専用電車は新しく、NEXよりも快適だった。外は薄曇で、まだそれ程暑くない。車窓から見る景色にモスクが加わり、エキゾチック度が増していた。City center駅でAmpang Park駅へのチケットを2リンギットで購入。ホームに行くと、やってきたメトロは2両編成でしかも激混み。丁度現地の通勤通学時間だった。二回ほど見送ってから漸く乗車。ホテルはAmpang Park駅から徒歩5分程の所にあった。結構大きなホテルで、1Fのロビー傍のラウンジはとても広かった。朝10時過ぎに到着したにもかかわらず、すぐに掃除が済んだ部屋にチェックインさせてくれた。実はホテルに辿りつくまでには紆余曲折があった。駅からそう離れていないと記憶していたのでタクシーに乗らなかったんだけど、私はAmpang Park駅到着後、私は2つの重大なミスを犯してしまっていた。ひとつはホテルの方向を誤ったこと。2つ目は、地下鉄駅からの出口を間違えたこと。クアラルンプール全体に言えることかは知らないが、Ampang Park駅付近の道には「横断歩道」というものが無かったからである。とあるペンションでホテルは逆方向にあると教えてもらって、元来た道を逆戻り。やっと見つけたホテルは、道の向かい側に建っていた。荷物を持っていなければ渡れたと思うんだけど、どれだけ待っても車とバイクが途切れず28キロのスーツケース持参では横断できない(そもそも道の中央分離帯には柵が立てられていて容易に反対側に渡ることが出来ない仕組み)。駅に戻って地下道を通って向かいに渡るという方法があったが、面倒だったので、ホテル傍にあった歩道橋を渡って向かいに行くことにした。荷物?自分で持ち上げましたとも、ええ。歩道橋に荷物を上げようとしていたとき、通りがかった中国系マレーシア人のおじちゃんが「ここを、渡るの?重くないの?」と心配して声をかけてくれた(マレー系マレー人にはとことん無視されたけど、その点、中国系の人は親切だった)が、こんな重いものをひとさまに持っていただくわけにはいかない。というわけでテニス肘をおして頑張った。ウィーンから着て来た長袖タートルセーターが絞れそうなくらい汗でびっしょりになっていた。チェックイン後、お風呂に入って夏服に着替えた。バスタブはとても大きくて、私が完全に寝て頭だけ出せるくらいのゆったりぶりだった。安っぽかったけど。部屋には冷蔵庫はあったものの中はカラ。タイのホテルには絶対にある、フリーの飲料水はなかった。脱水症状になるとまずいと思い、水を得るために外に出た。外は灼熱地獄。太陽ギラギラ。超暑い。もう、昨日までとは別の星に来たようだった。炎天下を我慢して歩くこと5分少々。Ampang Park駅前にAmpang Parkというショッピングセンターがある。ここにはそれこそ色んな店が入っているんだけど、スーパーもあったのでそこで水・ジュース・カットスイカ・カットメロン等を購入。安いけど、葡萄なんかはチェコのほうが美味しそうだった。ここのスーパーにはアルコールは置いてなかった。ホテルに戻って水分補給をしてから暫し昼寝。夕方4時に起きて、また駅前のAmpang Parkショッピングセンターに行った。ここの中3階?にあるシーフードカレーの店でカレーとスイカジュースを注文。カレーは1.5リンギット。スイカジュース3リンギット。大変安いけど、色んな意味でカレーは期待値以下の内容(こういうところはタイの方がよいと感じた。あちらは安くても満足できるものが出てくる場合の方が多い)。ジュースは美味しかった。それからメトロで中華街へ。片道1.6リンギット。駅を出てまっすぐ中華街のあるほうへ歩く。右手に二階に「名古屋(云々)」という生地店が入っているショッピングセンターがあって、この上階にインターネットスペースがあった。1時間3リンギットという安さ。安い上に、欧州のPCより早いじゃないか!!しかも日本語表示OK。アジア万歳。中華街は入口に亀ゼリーの恭和堂があったので、亀ゼリーを注文。6リンギット。香港で食べると800円近くするのに、このお値段。恭和堂の製品は初めて頂いたが、私は海天堂の亀ゼリー&シロップの方が口に合うと思った。中華街は大変な混雑振りだった。たいして広くもない路に3列に店が出ているのだ。必然的に人が通れるスペースは狭くなって、通行人はすれ違うのがやっと。私はこういう混雑ぶりは大嫌いなのでイライラしながら進んでいた。中華街では、悪名高い海賊盤DVDの店が多数出ていた。3タイトルで10リンギットという低価格振り。そういった店には主に西洋人が群がっていたけど、誘われても毅然として購入を断っている人と積極的に購入している人とに二極分化していた。歩いている途中で有名なスイスホテル・インを発見。なるほど、中華街のどまんなかにあり、泊まると楽しそうなロケーションである。最初はここに泊まることを考えていたんだけど、バスタブがないと聞いたのでやめたのだ。1Fはバーになっていて、西洋人+ビールという何処でもみられる同じ光景がここでも見られた。あの人たちは、あまりライフスタイルを変えたりしないね。頑なに自分たちの生活を出先にも持っていこうとするから、彼らの文化が広がるんだろうなぁ。帰りに中華街入口傍にあるラーメンやでカレー風味と酸味が合わさったような辛いスープにフォーのような麺が入ったラーメンを食べた。3.2リンギット。テーブルにつくと「辛いのは平気?」とおばちゃんに確認され、OKだというと自動的にこの麺が出てきた。トッピングは魚で、ちょっと癖になりそうなお味だった。帰りにAmpang Park駅前のスーパーに寄り、果物・クッキー・おかゆの素を購入。10時頃ホテルに戻った。