続・エアラインが遅れるとき
エアラインが遅れるときのその後についてお話しましょう。ジェット気流を爆走したのか飛行時間は通常より30分ほど短かったのですが、成田空港への到着時刻は午後10時20分頃。都心に向かう公共機関は既にありませんでした。到着ロビーに出ると、成田空港職員と中華航空のスタッフが臨時リムジンバスの案内をしていました。案内板を見るとの行き先は、千葉・横浜・池袋・新宿・東京駅これらの駅が最寄り駅の人、空港周辺の駐車場に自家用車があった人、家族のお迎えがあった人、帰国当日は成田空港周辺泊の予定だった人は問題ないでしょう。問題は、そうではない人々です。多数いました。ワタクシもその一人でした。これらの駅に送られても、その後どうしたらよいのでしょうか?手荷物を受取って中華航空側の説明を受けていた頃、時刻は既に午前0時前になっていました。中華航空のスタッフが詰め寄る乗客になにやら紙を見せていました。何だと思いますか?それは、飛行機の遅延証明書でした。これは決してギャグではありません。やつら中華航空スタッフは、真面目に「遅延証明書」を発行するとのたまっていたのです。この中華航空側の対応に、内心、ワタクシの怒り炸裂(想定内の事態でしたが)。しかし、日本人乗客って物分りがいいんですねぇ~こんな事態でも、全く暴動が起きなかったんです。自腹で深夜タクシー代を払って自宅に帰れ、自腹でホテルを手配して泊まれと言われてるのに、いつの間にか皆さんいずこへかと去ってしまったのです。当日帰宅予定だった人は、とりあえず中華航空が用意した最寄り駅に一番近い方面へのリムジンバスに乗ったのでしょうか。そういえば、物知り顔の男性乗客が「こういうときには航空会社に何を言っても無駄、無駄。旅行会社の保険をあてにして」等と他の乗客に余計なアドヴァイスをしていました。サクラですか皆さんがいなくなってから、ワタクシは個人的に交渉を開始しましたさて。ここでチカラを発揮したのが、桃園国際空港から中華航空地上職員に送信してもらった例のメールです。ワタクシは、予め台湾側から当日帰宅できないと困ることを、氏名・最寄駅・住所等の個人情報を与えた上で連絡しておいたにもかかわらず、日本側が完全にそれを無視した対応を採ったことについて、やんわりとクレームをつけたのでした。(こういうときに感情的になると、相手にクレーマーだと思われるので、あくまで冷静に話すことが肝要です)たまたま手に握っていたのが英字新聞だったことも密かに威力を発揮したかもしれません。あと、遅延で疲れたワタクシのお顔立ちがいつもより更にウィンダム!系だったのも一助になったかもしれません。午前3時ごろになりましたが、めでたく自宅への帰宅が叶いました。しかし、Delayを告知されてから自宅に帰宅するまでの間、相当な精神的苦痛を被ったことを、ここに述べさせていただきます。