ヴェニス 水上でも女性の社会進出
1998年にイタリアのヴェニスを訪れたときの写真です。これはヴァポレット(水上バス)で撮影したものです。太いロープを持ったサングラスの女性にご注目。彼女がやろうとしているのは、ヴァポレットを(水上)バス停に接岸し、船体をロープで接岸用の杭に固定するという作業。どういう呼称の職業なのか定かではありませんが、電車で言うと「車掌」にあたる職種だと思います。この接岸作業を、ヴァポレットの運行ルート上で何度も繰り返すのです。結構な力仕事で肉体労働だと思います。最初にヴェニスを訪れたときは男性係員しか見なかったのですが、このとき初めて女性を見ました。欧州では旧東欧諸国に限らず、電車の車掌さんに女性が多いです。一方、日本の運輸産業で女性が活躍し始めたのはここ10年ぐらいではないでしょうか(女性車掌の車内アナウンスを聞く機会が、ここ数年で格段に増えましたので)。「男の仕事」「女の仕事」という縛りは随分緩んできたようですが、なおいっそう、女性の労働力を活用する社会であってほしいと思います。(画像は写真をデジカメで撮影したものです)