レニングラード国立バレエ「白鳥の湖」 東京国際フォーラムAホール
レニングラード国立バレエの「白鳥の湖」を観た。1月10日マチネ。生まれて初めてのバレエ。眠くならないかどうか心配だったが、どうしてどうして、最初から最後まで舞台に釘付けだった。あれから、何日も経つのに、チャイコフスキーのあのメロディーが、頭の中から離れない。誰でも知っているこの曲はこんな場面に使われていたのか。この曲が演奏されるたびに、ウルウルしてしまう。それにしても、ダンサーたちのなんと美しいこと。特に舞台を縦横無尽に飛び跳ねる悪魔ロットバルト役のダンサー、アンドレイ・カシャネンコの踊りは華麗という言葉に尽きる。すばらしいダンサーの踊りに見とれているうちに、バレエって、芸術なのかスポーツなのか分からなくなってきた。集団で踊りジャンプする場面は、何かハチドリの囀りを見ているような感じがした。教えられたとおり、双眼鏡を持って行って大正解。全体的な動きは、よく見える座席だったのだが、双眼鏡のおかげでダンサーの表情までばっちりと確認することができた。カーテンコールでも平然と観客の拍手を受けているエカテリーナ・ボルチェンコ。場慣れしているようだ。貫禄を感じた。舞台セットもよくできていて、第1幕の湖畔のシーンはそれこそ、コローの絵を見ているようだった。コローの絵は演劇的であるといわれているが、まさにそのとおりだと実感した。ogawamaさんに大感謝。