「駅のホームの出会い」
前回のあらすじ。「今日こそは合格するわよ!」と勇んで試験に臨んだ妻であったがあえなく撃沈。残る力を振り絞って帰路へ向かったのだが大宮駅のホームで悲劇が!!!!本編開始。ホームのベンチに座り夫から貰った電車乗り継ぎのメモを見ているとき、隣に初老の男性が腰をおろした。男性は妻の方に近づいて力のない声で「改札を出てから(入って?)財布を失くしました。切符も失くしてしまいました。200円貸して貰えないですか」と囁いたと言う。妻は試験に不合格で気分も落ち込み他人の心配をする余裕すらない。見ていたメモを鞄へ入れて無言で立ち去ろうと思ったらしい。が、妻が鞄にメモを入れる動作を男性が勘違いしてしまって「ありがとうございます。よかった。良い人にめぐり合えて。」らしきことを言ったそうな。それを聞いたとたんに妻のスイッチがオンになった。「貸さないよ!!(怒)」ホームにいる人々が一斉に2人の方を見たといいます。そして男性はすごすごと、その場を去っていったそうな。試験にさえ合格していれば、騙されていても喜んで200円を貸していただろうに。と思います。でも不合格だったのです。虫の居所がものすご~~く悪かったのです。男性も人選を誤っただけなのです。結局、妻と男性のどちらが悲劇に遭遇したのかは解明できないままに男性は去り、妻は帰宅したということです。この悲しい出来事に涙がホロリ?人気blogランキングへ