用笑治病(笑いで病気を治す)
今日買った本に、中国古城楡林て本がありまして。楡林市の歴史とか名物とかの紹介本でやんす。ザザザーと斜め読みした中で、面白いと言うかエエなぁ思う話ありましたわ。タイトルの「用笑治病」が、その話の題名でした。これがなかなかイイ話。簡単に訳すとこんな話っす。明代に地方を監察して巡る総督っちゅー役にいた人が鬱病患いまして。名医に診せても一向に良くなりません。で、ある時に楡林に公務で訪れました。そこの地方官が総督サンに楡林の老名医を紹介したんですね。老名医が総督を診て曰く、「あなたは生理不順です」と(彼は当然男性ですし)。総督サンはそれを聞いて大爆笑、「評判を聞くのと実際にお会いするのとは全然違うな、楡林の名医は嘘でない!」と。彼の心中は「これのどこが名医やねん、ボケてるんちゃうんか?」とコケにしてました。その後、この事を思い出す度に総督サンは大爆笑。1年経ち、彼の鬱病は知らぬ間に治っておりました。再び総督サンが楡林に立ち寄りまして。その時の老医が総督サンに拝謁して、鬱病の具合を聞きました。総督サン曰く「不思議なものだな、あなたが余が生理不順であると診断してから、その時の事を思い出す度に笑えてしまう。笑って笑いまくって、鬱病は知らぬ間に治ったということなのか?」と。老医曰く「鬱病を治すには特効薬なぞ何もございません、ただ心から愉快に楽しめたら病気は良くなるのです。私があなたに生理不順と申し上げたのは、あなたにいつも笑って頂きたかったからなのです」と。この話でエエなぁ思うたのは、老医の言葉、赤字にしたやつです。この話は伝説やし、真偽はどうかわかりません。でも、笑える事は大事ですわな。これ読んで、ハイロウズの「日曜日よりの使者」にまつわるエピソードが頭よぎりました。これもその歌に繋がっているかどうかや、話そのものの真偽はわからないですがヒロトが言ったらしい「俺って笑えるじゃん!」てセリフに近いものがあります。ゴイステの、DONT TRUST OVER30の最後の歌詞も同じく。