「ともにいる」ということ
今朝のテレビで田中真紀子さんが避難所を訪れて声をかけている様子を見た。ひとりひとりに「あなた、それどうしたの?(怪我をしている赤ちゃんを連れたお母さんに)」「怖かったでしょう」「おむつは足りている?」「つらいわよねー」「何かあったらうちの事務所に電話しなさいね」等々。本当に温かい声かけ。被災者達が元気づけられている様子が伝わってくる。数ヶ月前に新潟で研修をした時に真紀子さんのことを例に話をした。その内容はどちらかというと良い意味ではなかった。休み時間に2人の受講生が話しかけてきた。「真紀子さんは、政治家として優れていなくてもいいんです。あの人は本当に私達のことを考えてくれるんですよ。みんながあの人の選挙区に行きたいって思うくらい。政治家なんて誰も完璧じゃないし、多かれ少なかれ悪いことだってやっている。大事なのはどれだけ私達の気持ちをくみ取って頑張ってくれるかということなんです。真紀子さんに声をかけてもらえることがみんな嬉しいし、あの人を応援したいと思うんです」こんなに人気があるんだと驚いた。もちろんお父さんの功績もある。だが、今日の様子を見て、真紀子さんがいかに地元の人々と「ともにいる」のかを見せつけられたような気がした。角栄さんが人心掌握術に優れていたかは今も語り継がれるほどであるが、それは真紀子さんにもしっかり受け継がれている。ひとりひとりをその瞬間とても大切にしている。コーチングが威力を発揮するのは、その瞬間「ともにいる」から。それを学んでから私のコーチングは大きく変化した。今もそれを追求し続けている。心の底から相手を尊敬し共感することが相手をどれだけ勇気づけ能力を発揮させるか、この威力は言葉では言い表せない。真紀子さんの良さを発見できたと同時に、コーチングに対するモチベーションもぐっと上がった出来事だった。