上原ひろみの魅力♪
昨日の朝、テレビでジャズピアニスト上原ひろみさんの姿を見た。初めて彼女のことを知ったのは半年ほど前。たぶんTBSの情熱大陸だったと思う。ジャズにはあまり詳しくない。高校生の時、同級生がジャズバンドを組んでいたり、ジャズピアノを習っていたりしたのだが、聴いていていもよくわからなかった。大人になって、何度かブルーノートに足を運んだこともあった。お酒を飲みながら聴くジャズはとても心地よかった。しかし、ピンと来ない。どういうことかと言うと、メロディーを記憶できないのだ。どんな曲だったか? と後で考えても旋律がひとつも出てこない。クラシックはそんなことがない。万一記憶できなくても、楽譜どおりに演奏されるのでそれを見ればいい。(「名曲」で一般的に知られているジャズナンバーの中には聴けばわかるものもある。)しかし、上原ひろみさんの音楽はどこかが違う。憶えているのだ。全てオリジナルなのだが、特に印象的なのがどこでも必ず紹介される「XYZ」という曲。歌えと言われると無理だが、確かに憶えている。そして、曲の素晴らしさは言うまでもない。「トムとジェリー(?)」を聴くと、子供の頃夢中になって見たあのトムとジェリーのおっかけっこの様子が目に浮かんでくる。そして、演奏。とんでもないエネルギーが伝わってくる。「楽しさ」「幸福感」激しい演奏であるのだがそんな言葉も浮かんでくるような不思議な躍動感。すごい、この人。まだ20代だ。単身NYに渡り、あのバークリー音楽院を首席で卒業。在学中からジャズ界の大物達に高い評価を得ていたとか。ふむふむ。納得。「若くして成功した人」きらびやかなイメージを持っていた。しかし実際は違う。新人らしく、住んでいるところは友達とシェアしているアパート、移動は安い長距離バス。宿泊の手配も荷物運びも全部自分でやっているらしい。多分そんな生活もそう長くは続かないであろうが、現在の生活の風景はとても自然体でいい感じ。11月に東京で行われるライブ。チケットを手に入れようとしたのだが、発売5分後ですでに完売だった。あの才能を肌で感じたかったのになあ。残念。しばらくはCDで我慢。