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カテゴリ:経営コンサルタント
今、担当している会社が、米国の競合他社との比較を気にしていた。いわく、このままでは三角合併などでで飲まれてしまいかねない・・・。 そこで、当該ライバル企業のアニュアルレポート(日本の有価証券報告書ですね)をダウンロードし、財務内容を調べようと思った。 そしたら、ショートターム・インセンティブプランなるものを発見。内容は、あらかじめ株主と約束した経営成績を達成したら、会社の経営陣はボーナスがもらえるというものだった。 経営指標を決め、それを超えれば、超えた分のうち、XXは経営者のボーナスということになっている。うーん合理的だ。今、その業界は日米問わず絶好調なので、当然、ノルマを超えている。株価も好調だ。 そして、各役員のサラリーとボーナスが公表されている。年商3000億円、営業利益320億円の会社で、「サラリー」が70万ドル(@120円とすれば85百万円前後)、ボーナス150万ドル(1億8千万円!!)、あわせて2億6千万円相当。 米国経営者の給与が高いとは聞いていたがびっくり。日本じゃほとんど誰も知らないような会社です(といってもNY証券取引所には上場してますが)。 相談してきた会社の社長は米国の会社のサラリーの半分もないんだろうな。 しかし、米国では80年代、日米貿易摩擦で自動車メーカーが日本企業けしからん、と輸出規制を敷きました。その後米国の景気自身が回復し、フォードやクライスラーがわが世の春の再来と化しました。当時のCEOは数億円レベルのサラリーとその10倍相当のストックオプションを得たりしていました。 そして今また、今度は本当の経営危機を迎えています。70年代、80年代の教訓はまったく生かされていません。今回も燃費をはじめとする日米自動車品質格差が根幹にあります。 別にサラリーを削って、研究開発費にしろ、とはいわないですが、さらに歴史は繰り返すのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/10 01:10:32 AM
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