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カテゴリ:経営コンサルタント
外資系企業の功罪 外資系企業は本当にハゲタカなのか? 90年代後半以降の外資ブーム。世間では、ドライだとか、ハゲタカとか、給与がいい、洗練されてかっこいい、だとかいろいろ報じられています。私も、以前は一応は外資系と呼ばれていた(実際は外資ではない)監査法人系のコンサル会社にいた関係上、お付き合いする機会も多く、会社の戦略も外資イメージを前面に打ち出していました(その方が「頭がよい」ように見えるからです、なんとなく(注:根拠なんてありません。先入観を逆手に取っているだけです)。 では、本当にハゲタカなのでしょうか? もちろんすべてを知っているわけでもないですが、報道されている範囲では、 日本長期信用銀行 → リップルウッド → 新生銀行 上場 あおぞら銀行 → ソフトバンク他 → ソフトバンク2年で売却 ゴールドマンサックス → ゴルフ場買い漁り → アコーディアゴルフ 上場 ローンスター → ゴルフ場買い漁り → パシフィックゴルフマネジメント 上場のうわさアリ ルノー → 日産自動車 → 一応復活(これからは?) フォード → マツダ → これも復活 (注:復活の理由がフォードか否かわからないが窮地を救った) 新生銀行はいち早く郵便局と提携し、ATMの無料引き出しを実現させ、利便性を一気に高めました。 ゴールドマンやローンスターはゴルフ場のチェーン化および大衆化という概念を持ち込みました。 カルロスゴーンは、市場や従業員他にコミットメントという概念で、強いリーダーシップを発揮しました。 ある投資ファンドの日本人ディレクターが「日本の上場企業は思考停止か金太郎飴だ。役員四季報を見て、ほとんどが日本人、同年代、同じような学歴、男性で固まっている。これでは、既成概念は打ち破れない」と言っていました。 経済産業省の通商白書では、外資系企業による新たなビジネスチャンスの到来き期待しています。また東証上場企業の07年5月末現在の株価パフォーマンスで、低迷しているのは規制に守られている業種が多い。 この表は東証上場企業を33の業種に分け、07年5月末現在のPERを縦軸に、PBRを横軸に分布したものである。なお、クロスするところはおのおの平均値であり、PERは26.7、PBRは1.4である。 PERは株価収益率といわれ、要するに時価総額が企業の純利益の何倍で評価されているかという指標であり、これが高いと成長性があると目されている。 一方、PBRは株価純資産倍率といわれ、時価総額が帳簿上の純資産・株主資本の何倍で評価されているかという指標である。資本の部の時価評価ですね。これが1倍を割ると企業が解散・清算し、財産分与を行った場合、株主は損を出してしまう、などといわれており、経営者失格の烙印を押されかねない。 ちなみに東証企業のPBR1倍割れは増加傾向にあり、全体の20%近くの銘柄が1倍割れとのことだ。 建築・銀行・倉庫・化学など規制の厳しい業種がずらりと並びますね。M&A再編銘柄にもなりうるでしょうね。地銀なんてまだまだ数が多いですね。 話がずれましたが、外資が怖い風潮を流すのみではなく、マスコミには読み手の希望を書くのではなく、事実を述べてほしい。 少なくとも霞ヶ関は外資を積極的に取り入れる風潮にありますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/06/24 01:05:22 PM
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