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元・経営コンサルタントの投資日記

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2008/04/01
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4月1日付の日経新聞に出ていた記事を自分なりに再掲(時価総額金額単位:億円)。

時価総額.gif

東証1部上場企業1721社(08年3月31日現在では)の時価総額合計は、07年3月30日の548兆円から08年3月31日には389兆円へと29.1%もダウンした。

そのうち、時価総額上位30社の合計は、同じく07年の187兆円から08年は136兆円へと-27.4%のダウンとたった。

日経平均株価は07年3月30日の17,287円から08年3月31日は12,525円へとやはり-27.5%だった。

したがって、この一年間、東証1部の株式を保有していた場合、30%弱の下落率は、「仕方ない」ということになるだろう。

ちなみにこの間、円高は117.4円から98.9円と約15%の円高となっている。円高の進行の2倍の株価の下落という単純計算になる。

上記表のうち、30%以上の暴落銘柄を青地の白抜き、上昇した銘柄を赤地としている。

もっとも暴落したのは、みずほFGだ。-53.8%と半値以下となった。金融機関は軒並み30%以下の暴落となっている。サブプライム問題の余波を受けていると考えられることと、国内景気減速による貸し出し減少などが要因と思われる。

中でもみずほは、サブプライム関連損失が相次いだので、下げ幅がきつい状況になっている。野村HDも約40%の下落で、日本の金融機関でもサブプライムディスカウントは大きいといえる。

トヨタ、ホンダ、日産、ソニー、キヤノン等の輸出銘柄の代表格は軒並み円高のあおりを受けていると思われる。

NTTドコモとKDDIまたはNTT本体、武田薬品あたりは、説明がつかない。特にKDDIとドコモが似たような下落率というのが??? シェア争いではドコモ一人負けではなかったか?こういったのは政治が足を引っ張っているのか?

松下電器が-9.1%でとどまっていて、ソニーや武田が30%超の下落というのも不可解だ。ソニーは薄型TVでの巻き返しが大きく、武田も松下も同じくフリーキャッシュフロー全額を株主還元(配当又は自社株買い)すると宣言しているのに、暴落率に差がでますね。

柏崎原発の事故で赤字転落といわれている東電も並みの暴落率? です。Jパワーの値下げ援護射撃むなしく?

 

さて、この逆風の中、上昇した銘柄は、なんと言っても任天堂。任天堂の時価総額がNTTやホンダ以上というのは信じられない。

三菱商事や国際石油等は資源株といった流れでアップし、ヤフーはマイクロソフトの買収提案によるものかな?

小松製作所はドル建て輸出が少なく、新興諸国向け輸出が強いとのこと。これも資源や世界インフラ建設と連動しているのかな?

 

では、米国と比較すると・・・

 

DAWと日経07年度.gif

 

実は、同期間で比較するとDAW平均は07年3月1日、12,114ドルから08年3月31日12,262ドル(いずれも週足)で若干の上昇(ほとんど変わらない)しています。

一方の日経平均は前述のとおり、-29.1%と大きく暴落している。

サブプライム震源地の方がましじゃないか?

 

では、過去3年で見てみましょう。

ダウと日経3年.gif

2005年4月から2008年3月の月足では、一応、日経平均も+14%程度上昇しています(2005年4月、11008円から2008年3月12,525円)。

同時期のDAW平均は10,192ドルから12,262ドルと+20%ほどの上昇とそれほど差がありません。これは意外です。

もちろん、期間が3年が適切か否かという問題がありますが、ここはエコノミストでもない個人のブログなのでご容赦ください。

 

ただし、この3年間で05年4月を100とした指数の推移を分析しました。

 

ダウと日経指数.gif

ボラティリティという点では、DAWは比較的安定した推移をしています。

過去3年間のピーク時点と、08年3月の暴落率を見てみますと、日経平均は-30.9%(ピーク時07年6月。7月は参院選とブルちゃんの発動があったなあ)、DAWは-12%(同07年10月)となっています(月足ベースです)。

 

本来、低金利、成熟化、インフレなし、などボラティリティの少ない日本経済が、ダイナミックな米経済よりもボラティリティが大きいのは素人では説明できません。

 

さらに素人ではわからないのは、外国人の売り越しが8兆円とか新聞に書いていましたが、日本から8兆円資金がなくなったのに、時価総額全体が150兆円も消えたのはなぜなんだ? 株式の流動性の問題か???

 

外国人の資金の逃避が、政治的なもの、規制緩和が進まない、コーポレートガバナンスが脆弱(株主を大事にしない)など色々言われています。

 

日本の株式市場って、28%の外国人と30%前後の持ち合いと考えると、元々株式投資に向かない農耕民族なんですね。国民がふつうに買っているのは400兆円のうち、半分程度か?

 

しかし、これを活性化して、銀行預金なんてものに頼らず、健全な資産運用をできるようになりたいものです。






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Last updated  2008/04/02 03:13:03 AM
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