[SLP]の記事一覧 | SLP言語聴覚士のたね

またNo-show

またNo-showがあった。No-showというのは連絡もせずに予約に来ないことです。日本語ではぶっち、ドタキャン…俗語しか出てこない。ただのキャンセルでもないし、ぶっちにあたる正しい言葉を知っている人教えてください(￣ー￣)大人がぶっちをするのは本人の責任だけど、両親が子供を連れてこないのはやりきれないものがありますね。子供のセラピーは学童期まで待ってしまうと、心理的に影響が出たりいじめにあったりするので、できるだけ早く始めることが大切なのです。勉強にも直接・間接的にものすごく関わってくるし。ところでこの子の名前はカショーン。「(人造人間)キャシャーン」って呼んでしまいそうだったので、予約時間の前はｶｼｮｰﾝ、ｶｼｮｰﾝと繰り返していました。本人に会ってたら頭に中では「キャシャーンがやらねば誰がやる」がエンドレスで流れていたと思います。そういえば昔大学に「シモネタ」さん(イタリア系)という女の子がいたことを思い出しました。ものすごく呼びにくかったです。「サビシ」(これもたぶんイタリア系)という子もいて、彼女は腕にひらがなで「さびしい」とタトゥーを入れていました。名前ネタも多いので話はつきないなー。

7月の晩餐会(Formal)

卒業は10月か11月ですが、7月中旬に現在の実習が終わると実質的に学校は終わりです。実は私にはもう一カ所で実習をしないといけない可能性があるのだけどf(^_^;)とにかく現在の実習最終日の翌日にクラス主催の「晩餐会(Formal)」が予定されていて、みんな長い丈のイブニングドレスを着てくる気まんまんみたいです。クラスメートが着る予定のドレスを見せてもらったら、うすいベルベットのゴージャス！なドレスでした。という私もおめかしする気まんまんで、着物でイブニングドレスに対抗する予定です。着物としては遊び着だし金銀も入ってないし(笑)格のないものだけど、みんなにしたら変わってるから喜んでくれるんじゃないかな。それより着付けができないので、自分で着る着物が一晩持つかどうかが心配。買った着物が届いたらビデオを見ながら毎日練習するつもりだけど、転けたりしないかな、船上パーティだから着物のすそを踏んで船から落ちたりしないかな、といろいろ心配です。どちらにしてもパーティに着ていくものの心配なんて贅沢ですね。先に卒業の心配をした方がいいのでは(笑)今日は着付け小物が届いたので使ってみたものの感想だけ書いてみました。他のものは使ってから書く予定です。

分かる人がいないのに日本語でプレゼン

長くて疲れる一日だったけれど面白かったですー！研修先で親向けに開いているワークショップの一環で、小さな子供が聞いている言語を体験するというコンセプトのもとに、私が日本語で「紅茶の入れ方」を説明するのを聞いてもらうことになりました。課題は"ヒカルが言っていることを当ててください"一回目は普通に話したので誰も何も分からず、二回目は子供に話すようにゆっくりと切りながら話し、ジェスチャーを加えキーワードは繰り返したり強調したりしながら話しました。ここで単語が分かりだす人達出現。三回目に実際に道具を使って説明した時にはみんな合わせて8単語くらい聞き取っていました。「"5 minutes"の意味でgofunっていいましたよね？」という感じで。実は一単語も聞き分けられないんじゃないかなと思っていたのでびっくりしました。子供はこうやって見ていることと聞いていることを繋げたりして、少しずつものの名前や言語のルールを「解読」していくと言われています。発語が遅れている子供はこの「解読」がうまくいっていないので、周囲の方で単語や言語のルールを強調して「解読」の手伝いをしてあげようというのがワークショップの趣旨です。ちなみに子供のこの「解読」能力は12歳くらいを境にがくっと衰えると言われています。だから大人はただ聞くだけでは外国語を習得できないんですね。それにしても、紅茶を作るのに使う道具は「ティーカップ、ティーポット、ティーバッグ、ミルク、スプーン」など英語からの借用語ばかりで、話の内容がすぐ分かってしまうのを避け、それぞれ「湯飲み、急須、茶葉、牛乳」に変えました。でもプレゼンで緊張している時にティーカップやティーポットを「湯飲み、急須」と呼ぶのは思ったよりずっと難しかったです。何回ももにょったけどもちろん誰も気がつかないのでいい気分でした。それにこれまで私のプレゼンがこれだけの熱意を持って聞かれたことがあったでしょうか。調子に乗って日本語教師もいいかもーと思ってしまいました。ところで私のこのプレゼンを収録するビデオを作ることになりました。私で二代目で初代は昔働いていたオランダ人だったそうです。どこかで、日本人がもにょりながら紅茶の入れ方を説明するビデオを見たら私かもしれません(笑)

幸せなら手をたたこう

10週間の実習のうち4週間が過ぎましたー！苦手分野である子供相手の実習のせいか、片道2時間以上の通勤時間のせいか毎日へとへとに疲れます。対象の子供は2歳から5歳。彼らのコミュニケーション能力のチェックととセラピー、彼らの親のカウンセリングも業務のうちです。コミュニケーション能力のうち言語と発音の発達を主にみます。先週の木曜日は3歳児で"k"が発音できない男の子のセラピーでした。1時間のセラピーのうち、導入は"k"をたくさん入れた歌にしよう！これでつかみはばっちり！と、前日は歌詞を調べ彼用にちょっと歌詞を変え真夜中にバーニーのCDで何回も歌って練習しました。何故か子供に大人気のバーニー　http://pbskids.org/barney/歌は邦題で「幸せなら手をたたこう」、英語で"If you're happy and you know it"です。当日、母親にセラピーの予定を説明した後、人見知りが激しい為俯いたまま何も言わない彼を目の前におもむろに歌い出す私。彼が一緒に歌わないのでむなしく響く私の歌声(音痴)を盛り上げようと、一緒に歌い始める母親と私の実習指導者さん。ところが、私が前日バーニーで練習していた歌詞とメロディーが二人が知っているものと違ってたらしく、歌は混乱をきわめ、私は二人の歌に合わせて口だけ動かしながら笑顔で踊るというすごいことになったのでした。この不毛な5分の為に何時間もかけて準備したのに…。でもこの後15分かけて彼を笑わせることに成功し、それから話してくれるようになったのでなんとか30分くらいはセラピーをすることができました。そろそろ一人で1時間または1時間半のセッションをしないといけない時期なのに、まだ時々助け船が必要なので頭が痛い。子供相手の仕事が苦手な一番の理由は、親も相手にしないといけないからです。また来週も頑張ります。

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