jul☆
jul(ユール)、スウェーデン語で「クリスマス」。スウェーデンではjulafton(ユールアフトン:クリスマスイブ)に家族や親戚が集い、julbord(ユールボード)という、以前にもお伝えしたクリスマス料理を食べてお祝いします。現在お世話になっているmormorとmorfarには、Lママを筆頭に3人の子供がおり、それぞれ家族がありますが、L一家はLパパの実家、次男一家は奥さんの実家で今年はお祝いをします。というわけで、人生2度目のスウェーデンでのクリスマスは、mormor、morfar、長男一家、計8人で迎えることとなりました。まず、朝、この日が誕生日である6年前の2軒目のホームステイ先S家に行き、Sママの誕生祝に参加。 ここでクリスマス特有のお粥であるrisgrynsgröt(リスグリンスグローット)をいただく。名が靴下のピッピを読んだことがあるかたには記憶にある食べ物だと思いますが、これは簡単に言うと、牛乳粥。というと、多くの日本人の方は「えーっ!」と思われると思いますが、これにお砂糖、シナモンを振って食べます。もともと、庭を守る主であるtomte(サンタクロース)に、クリスマスの日にはこのリスグリンスグロットを食べてもらうという伝統があるそうです。初めて食べたときにはこの味に戸惑いましたが、お菓子のように思って食べるととても美味しく感じられます。いつも元気で明るく、そして可愛いSママ、これからの一年の健康と幸せをお祈りしています。家に帰るとmormorがせっせと料理をしています。mormorは本当に料理上手で、この日は今日会う3人の孫、お嫁さん一人一人のために、それぞれが好きなクッキーを作っていたのです。更に、大好きなクリスマス料理の一つである、Janssons frestelse(ヤンソン氏の誘惑)の作り方を見学。これは簡単に言うと、ジャガイモとアンチョビのグラタン。作り方は意外と簡単です。今度初挑戦するつもりですが、ちゃんとmormorの味になるかどうか・・・。後日レシピを載せます。そして、夕方からLerum(レールム)という、ここランドヴェッテルから車で30分くらいのところに住んでいる長男、A家へと向かいました。フランスに4ヶ月留学していた長女が21日に帰国し、また賑やかになったA家は、笑顔が耐えない素敵な家族。ごはんが始まる前に、恒例のglögg(グロッグ)とクリスマスのお菓子knäck(クネック)とischoklad(イースホクラード)でもてなされる。そして、ユールボードのスタートsill(シル:ニシンのマリネ)、julost(ユールオスト:クリスマスのチーズ)、julskinka(ユールフィンカ:ハム)、lax(ラックス:サーモン)、rödbetssallad(ロードベーツサラダ:赤カブのサラダ)の冷菜から始まり、revbensspjäll(レヴベンススピェル:スペアリブ)、köttbullar(ショットブッラル:ミートボール)、prinskorv(プリンスコルヴ:ソーセージ)、 brunkål(ブルンコール:キャベツのオーブン焼き)といった温菜へと続きます。どれも日本人の口には合う、食べやすい味です。 お腹がいっぱいになったところで、一休憩、クリスマスプレゼントを開く時間。小さな子どもがいないので、娘二人と私がサンタの帽子を被り、クリスマスツリーの下に集められたプレゼントを配達しました。 写真右はプレゼントを開ける家族達です。特にmormor・morfarは1人に何種類もプレゼントを用意し、必ず機知に富んだお笑いが含まれています。みんなで一笑いした後、デザートタイム。クッキー、ケーキ、パン、さまざまなものが並んでおり、さすがに全品は食べられないのが残念。 とても美味しく楽しい夜となりました。一夜明けてjuldagen(ユールダーゲン:クリスマス)。外には残念ながら雪はありませんが、霜が降り、一面白くなっています。引き続き、よいクリスマスとなりますように。