認識できてなかった
躾と称した男の子の置き去り事件。ニュースを見てずっともやもやしていましたが、私の中の怒りを、怒りと認識できてなかった事に気づきました。私も親に山中に置き去りにされた事がある。小3の夏。父の同僚の息子さんと私たち家族の6人で出掛けた。川遊びをしていて、私は足を滑らせ流され、弟が「お姉ちゃんが流された!」と、車の中にいた両親に言いに行ったけれど、「あっ、そう。早く車に乗って」と母は言い、(川岸に車を止めており、私が流された所から手が届く位置にいた)そのまま私を置いて出発してしまった。私は暫く流されもがきながら気づいたら浅瀬にいて、自分で川から這い上がった。びしょびしょのままとぼとぼ道を歩いて行くと見覚えのある車が止まっており、そこで弟と息子さんが遊んでいた。母に「濡れたまま車に乗るな」と言われたが無視して車に乗り込み「何で私がいないのに出発したの?」と聞くと、「子供が多すぎて気づかなかった」と母の口が語った。母が嘘をついたのを、私は知っていた。私には、両親が事故と称して私を捨てようとしていたのを知っていた。流された時に右手首を怪我し血がだらだらと流れていたけれど、父には「車を汚すな」と言われただけだった。手首にまいたタオルは血に染まり、帰宅後、母が汚ならしげに捨てた。タオルを無駄にした、と私を罵りながら。今でもその傷は残っている。血が滴るほどだから深かったと思うのだけれどもちろん病院には行っていない。帰りの車の中で両親が「はるかを棄てるチャンスだったのに!」「俺の仕事に影響が出たら困る」「事故なら仕方ない!誰にもバレやしない!」と言い争いをしているのを聞いていた。聞きながら、父は仕事が大事で保身のため私を何かする勇気はない。と、学習した。この傷を見るたびにこの事を思い出していた。何百回、もしかしたら、何千回と。感情を感じられないまま。私、怒りと悲しみを感じられてなかったんだ。本当はいっぱいいっぱいあったのに、そういう事が日常になってたから、(置き去りにされた事は他にも何度もある)心を閉じて何も感じないようにして、生き延びてきたんだ。怪我だって痛かったはずなのに、痛かった覚えはない。真っ赤な血だけは、鮮やかに脳裏に残ってるけど。この時の痛みをちゃんと感じてあげよう。そうそう、恐怖も、あったよね。いっぱい感じて、そしてもう大丈夫だよって、言ってあげよう。よく生きててくれたねって、言ってあげよう。私、凄い確率で生き延びてきてたんだ。。死ななかったのが不思議。もっともっと、私を尊敬して大切にしよう。沢山感じて今夜は疲れた。。