津軽・弘前を歩く-1日目
野たれ死にしたのかと心配までさせてしまい、申し訳ありません。実はヨメにデジカメを借りて出掛けたのだが、帰宅後PCにつなぐケーブルが実家にあることが判明し、やっとPCの取り込みができたんです。それでは津軽の旅行記を記すにあたって、まずはクイズです。次のうち、事実でないのはどれでしょう。 1)JR弘前駅の発車ベルは「津軽三味線」の音だった。 2)弘前市ではりんごを三つ串刺しにした「りんご三兄弟」というキャラがいた。 3)弘前市内では「りんご袋」店が散見された。解答は、日記の最後に・・・。【春小麦・津軽を歩く】6月24日(土)東京→弘前→市内洋館巡り→居酒屋あどはだり「青森往復きっぷ(東京都区内→大湊・青森・弘前)」を使って出かけることにした。普通車用が¥29,400、グリーン車用が¥31,400。なんとその差が二千円しかないので、憧れのグリーン車に乗ることに。8:28、東京発八戸行きのはやて7号に乗り込む。いや~、グリーン車、最高!仕事で東京⇔盛岡の日帰り出張を隔月で行っていたので、その疲れ具合が比較できる。シート間が広いし、横幅も大きい。少しくらいシートを倒しても、後ろの人に気兼ねの必要が無い。そして頭の位置にふわふわのマクラが付いていて、眠気を誘う。と、こ、ろ、が!!通路を挟んで隣の夫婦。仙台を過ぎたあたりから、何を食ってるのか知らないがっ!そのくちゃくちゃと音をたててるのは、やめたまえ!クロスワードをやっていたけど、ちっとも集中できんではないかっ!少し胃が気持ち悪くなってきたわい。まったく今のシルバー世代はマナーが悪い。(この手の文句を書くと止まらないので、この辺で許してやる)さて、八戸からは、はやて7号に接続するつがる7号へ乗り換える。これまたグリーン車、やっぱりいいねぇ。先頭車両の前半分がグリーン車となっていて、普通席とはドアで仕切られていていた。グリーン車のドアへ消えていくこの優越感がたまらない( ̄m ̄ ふふ13時過ぎに弘前に到着。青森県弘前市は城下町で歴史のある街だ。廃藩置県で県庁所在地を青森市にもって行かれているので、てっきりさびれていて寂しい街かと思っていたが、弘前駅もかなり新しい建物だし、町のお店も建て替えたものが多い。歩道の整備や、角地の公園(オープンスペース)化など、行政の積極的な取り組みがうかがい知れる。そんなことを思いながら、徒歩15分でホテルに到着。荷物を置き、軽装になって、市内へ飛び出す。今日の目当ては市内各地に残る古い洋館だ。まずは弘前昇天教会。いろいろ各地の古い教会を見てきたけど、結婚式用のチャペルのような鐘が塔に付いているのは珍しい。さて、次はガイドブックには載っていないけど、歩いていて発見した建物。古い民家のようであるが、現在はイタリア料理店として使われていた。古い建物をむやみに建て替えるのではなく、こんな再生が地道に行われているのは嬉しい限り。次は青森銀行記念館(旧第五十九銀行本店本館)。ある意味、弘前の洋館のシンボル的な位置づけで、ここは入館料が200円で内部の見学が出来る。お姉さんに入館料を払っても、天井を見上げて照明器具やこの大きな空間をどうやって木造で造ったんだろうなんて、スリッパに履き替えずに居たら、館長さんが声を掛けてくれた。『建物が好きなのですか?』「ええ、あちこち見て歩いてます」『これは堀江佐吉という弘前の大工が函館へ洋館のデザインや技術を学び、弘前に戻って建てたものです。』「ええ」『えrhj「4あ9あbへmhw』←長い説明が続いた(^-^;「はぁ」じつは5月に友人の結婚式に出るため東北新幹線はやて号に乗ったが、その時の車内誌が函館と弘前の洋館特集だった。館長さんの堀江佐吉の話は、列車の中で再度読んでいた車内誌に全部書かれていた(^-^;この建物でおもしろいと思ったのは、窓ガラスと鉄格子の間に土壁製の雨戸が両脇に引戸で格納されていることだった。土壁の技術は蔵造りのものだろうけど、5~6センチほどの薄さで作られていたのは驚いた。また館長さんによると、毎日閉館の際には閉めて帰るので、今でも軽い力で動くのだ。では、次に行こう、旧東奥義塾外人教師館だ。弘前は教育文化の高い街だが、藩政が終わった頃、東京で学んだ藩士が慶応義塾にならって創設したのが東奥義塾だそうだ。そこに外国人教師を招いて、住まわせたのがこの建物らしい。そのすぐ近くにあるのが旧弘前市立図書館。その特徴的でおもしろい外観から、弘前の洋館の顔となっている感がある。日本キリスト教団弘前教会です。カトリック弘前教会は扉が開いていて、自由にお上がりくださいとあったので、内部も拝めました。祭壇こういうのをコウモリ天井と言う。ステンドグラスお次は和風テイストで・・・、石場家住宅です。住宅とありますが、店舗兼住宅で何か売ってました(忘れました)。・・・と、まぁ、駆け足で回ってきました。最後に武家屋敷と足を運んだけれど、公開されている2軒とも閉館時間を過ぎてしまいました。いちおう、仲町伝統的建造物保存地区の風景を。ホテルへ戻る途中、市場を見付けたので、八百屋のおかあさんに「この辺りで安くて美味い居酒屋さんを知りませんか?」と尋ねると、奥から魚屋のオヤジさんが出てきて教えてくれました。「居酒屋あどはだり」は津軽三味線を聞かせてくれるかもしれないとの情報で、行ってきました。居酒屋の主人に「市場で聞いたら、ここを教えてくれたよ」と話すと、「ええっ!あそこで仕入れしてないけどなぁ」だって(^-^;で、津軽三味線はご主人が披露してくれましたよ。三味線をエレキギターのように激しく弾き、掛け声などもあり、荒々しい中にも繊細なメロディのある曲。もちろん、生演奏は初めての体験だったので、いい思い出となりました。こんな感じで「津軽・弘前を歩く」の1日目が更けてゆきました。2日目は日本海側へ出掛けます。さて、約束のクイズの答えです。実際に無かったのは2番の「りんご三兄弟」でした。1・3番は事実ですよ。