入院4日目
5:00 顔を拭いてもらう。 7:30 朝食 アスパラとハムの和え物、鰯の煮物、みそ汁、ご飯、牛乳 9:00 先生が来て、傷口の消毒。昨日急患で9時頃来て、今日も8時頃には来ている。本当にご苦労様です。 10:00 父母と妻が来る。父がリフォームの件で図面を持ってきて、説明をいろいろしてくれる。私が頼りにならないので、積極的に自分で進めているようで、ぼけ防止に少しは役立っているんじゃないかと思う。 11:00 病室に移動。朝刊を読み、音楽をiPODで聴く。今日は、中山鉄也氏の『ノーブル・エレメンツ』。演奏、選曲ともに良く、とても良いアルバム。iPODはとても良いが、iTUNEに登録してある情報を、同時に見ることが出来ず残念。これから改善の余地がありそうです。 12:00 昼食野菜の煮物、卵丼、みそ汁、キュウイのゼリー寄せそのあと、妻が持ってきたトマトを2個食べる。満腹。 1:00 一寸古い本だが、マーケティングの世界で非常に有名な、クレイトン・クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』増補改訂版を読みはじめる。この本は、持続的イノベーションが出来る会社と、破壊的イノベーションが出来る会社は別だ、ということを述べている。持続的イノベーションとは、所謂改良によって、製品の性能を上げていくことで、破壊的イノベーションとは、従来無かったようなコンセプトの技術のことである。破壊的イノベーションは技術的には持続的イノベーションに劣るが、コンセプトが斬新なため、新しい市場で伸びていく技術である。どちらも出来るためには、別な会社にする必要があるが、それに成功しているのは極限られた会社しかない。多くの会社は持続的イノベーションでどんどんと高収益化を図るが、次第に力を付けていく破壊的イノベーションに負けてしまい、会社もつぶれてしまう。 以上が概要であるが、人間はなかなか成功体験を忘れることが出来ない動物であることが、よく分かるお話である。現在私の所属している会社も、持続的イノベーションが飽和しつつある状況で、破壊的イノベーションを生み出そうと苦悩している。やはり、組織から考えていかないと、なかなかうまくいかないということがよく分かる。 因みに、この本でハード・ディスク装置が例に挙げられているが、1.8インチ・ドライブが初めて採用された製品は、なんとホルター(24時間心電図を記録する装置)であるということが書かれてあった。10年くらい前、ホルターを使ったときは、幅20cm、縦10cm位の大きさで、多分テープを使っていたんじゃないかと思うが、現在のものは幅5cm、縦2,3cmで配線もフレキシブル・プリント版を使っていて、とてもコンパクトになっている。 看護士さんが、心電図をモニターしていて、『殆どがペースメーカーでしたよ』と話されていて、がっくり。何と従順な心臓だ!よっぽど弱っているのか、怠け者なのか。夜に遅くなっていたので、大変お疲れになっていたんでしょうね。本当にご苦労さまでした。これからは、時々頑張って下さい、とつぶやいてしまった。 6:00夕食夕顔の煮物、和風ハンバーグ、スパゲッティ・ナポリタン、レタス、みそ汁、ご飯、オレンジ夕顔が出て、夏なんだな~と思ってしまった。 手術後、何となく手足がぽかぽかしている。足の先はそうでもないが、手の先はかなり暖かくなった。早くも、手術の効果が出ているのかもしれない。 そういえば、今日の新聞のコラムで、作家の安部穣二が『~と思う』は嫌だ、『何故『~だ』と書けないのか』、と書いていた。確かに、これは一種の逃げの表現で、私もよく使ってしまうが、まずい表現だ。(と思うと書いてしまうところだった)仕事で言えば、これは単に、文章の表現にとどまらず、目標を掲げる場合、『~をしたいと思う』、『~をする予定だ』と書くと、読み手は書き手がそう思っていなくても、『こいつはやる気がないんだ』、と思ってしまう。『~だ』とすると、それなりの決意を持って書かなければならないわけで、それだけのプレッシャーがかかるが、必要なことだと改めて納得。 閑話休題TVニュースを見ていたら、明日からの高校野球の準決勝の話題が取り上げられていた。高校野球は、最近はあまり関心が無くなってしまったが、3年連続ベスト4の××東はいつも応援している。以前、私が家の近くの公園の芝生でジョギングをしていると、いつも、わざわざ振り返って帽子を取って、挨拶をしてくれた。そのせいで、とても好感を持っている。毎年良いところまで進んでいるので、今年こそなんとか優勝して欲しいと思っている。頑張れ××東!! 11:00就寝 今日も絶対安静のため、寝返りが打てない。腰が痛くなったので、ベッドをV字型にして、休む。これが功を奏したのか、朝まで熟睡。ノーブル・エレメンツイノベーションのジレンマ 増補改訂版