●パンの求道者がいた!●
イヤー、知りませんでした。パンの世界で、求道者のような方がいるなんて…。確固とした「志」をもって、突き進む方のお話をお聞きすると、私もがんばらねば、と身が引き締まる想いです。いま、私も現代の「食」の危機感から、まずできる第一歩として、先日より天然酵母パンについてのメルマガのお手伝いをスタートしましたが、20年以上も前から、「ふわふわ」の既成のパンに疑問を持って、試行錯誤を続けてこられた方がおられたんです。そのお話は12月26日(日)付けの日経新聞に掲載されたましたので、ご興味のある方は読んでみていただきたいのですが、その方とは、銀嶺食品工業の社長、大橋雄二氏です。大橋氏は、「人のために尽くそう、という価値観で、パン作りの仕事に打ち込んでいると、既成のパンに疑問を持つようになってしまった」そうです。そして、「輸入した小麦を原料に、卵や砂糖、油脂を加えた白いパンは、日本人が主食として食べるものではない。」「伝統的な食事に合う、穀物、塩、水、酵母にとことんこだわった『地パン』を作ろう」と思い立ち、行動を起こされました。そして「当初、妙な目で見られていた東北のパン屋さんは、今や2004年6月期、従業員数82人、うち身体・知的障害者17人を雇用。売上高6億1400万円」という実績を残されているんです。私は実際にそのパンを食べたこともないですし、どんな素材を使って作られているかなど、細かい内容も知らないですが、このような志から作られたパンが、人に優しくないはずはないだろうな、と考えてます。ともあれ、世の中には先生とすべき人がたくさんおられるなぁ、というのが実感です。先人が創られた道をまず学び、そのお手本とすべきところを継承、さらに発展できるようなお仕事を心掛けていこう、そんな想いをいただいたお話でした。でも、私にとってはまさにタイムリーなお話で、絶妙なタイミングだったことに感謝ですね!今日もご訪問くださり、ありがとうございます。