ゆずり葉。
ゆずり葉 河合酔茗(かわい・すいめい)作 子供たちよ。 これはゆずり葉の木です。 このゆずり葉は 新しい葉が出来ると入り変わってふるい葉が落ちてしまうのです。 こんなに厚い葉 こんなに大きい葉でも 新しい葉が出来ると無造作に落ちる 新しい葉にいのちをゆずってーー。 子供たちよ。 お前たちは何をほしがらないでも すべてのものがお前たちにゆずられるのです。 太陽のめぐるかぎり ゆずられるものは絶えません。 かがやける大都会も そっくりお前たちがゆずり受けるのです。 読みきれないほどの書物も みんなお前たちの手に受け取るのです。 幸福なる子供たちよ お前たちの手はまだ小さいけれどーー。 世のお父さん、お母さんたちは 何一つ持ってゆかない。 みんなお前たちにゆずってゆくために いのちあるもの、よいもの、美しいものを、 一生懸命に造っています。 今、お前たちは気が付かないけれど ひとりでにいのちは延びる。 鳥のようにうたい、花のように笑っている間に 気が付いてきます。 そしたら子供たちよ。 もう一度ゆずり葉の木の下に立って ゆずり葉を見る時が来るでしょう。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 昨日、公園で見つけた「ゆずり葉」の木。花ことばを調べていたら、この詩に出会いました。 小学校の教科書にも載っている詩だそうです。 ゆずり葉の花言葉は「 若返り、世代交代、譲渡」 春に新芽が出ると、まるで代を譲るかのように一斉に前年の葉を落とすことから、この名前が付きました。「代々の家督の継承」を象徴する縁起のよい木として、また葉の入れ替わりがはっきりしている点を新年を迎えることになぞらえて正月飾りに使われます。 そう言われてからみると、また印象が違って見えるから不思議ですね。 では、素敵な週末を゜+.☆