桜祭り
今日はデイの桜祭りだった。 お茶会をするので、着物を着て手伝ってくれだの、着物をみんなに着せてくれだの、お茶を点ててくれだの、そんなに人がいないんだろうか。 着物なんか着てお茶を点てて汚す恐れがあるので無理です。自分では着れるけど人には着せられません。結局お茶だけは点てるお手伝いはすることにした。 3時ごろから来てください、とのこと。3時半ぐらいから飲み始めるらしい。 「お願いします」と言われ、その場所へ行ったら、茶せんはケースに入ったままお湯につけてもいない、抹茶は箱に入ったまま封も切っていない。 60人分以上のお茶を点てるのに、職員はわたしと看護師長、それと何と利用者さんのMさん。たった3人ですか。しかも利用者さんにやってもらうなんて(2,3人分点てていただいたらもう無理ではないかしら) 後は若い子ばかりで何も分かっていない様子。分担も決めていないようで、とにかく抹茶を入れて、お湯をこのくらい入れて…とやっていたら点てる人がいないことに気づき、その場を任せて点てる側に回る。 デイのスタッフは着物を着てお茶とお菓子をお盆に乗せて利用者さんのところへ運ぶためスタンバイ。 しばらく順調に事が運んでいたが段々渡されてくるお茶碗達の様子が変わってきた。 師長が「何これ!お湯の量が多すぎるわよ。お茶じゃないんだから」 茶道を知らなければ茶碗に入れる適正量が分からないので、だんだん多くなっていくのは仕方がないけど、量が多いと泡が立たないので腕が疲れてきた。 20人分ぐらいは点てただろうか。隣を見ると利用者さんのMさんも疲れているようで顔が赤くなっている。しかも茶碗の中は泡がほとんど立っていない。「大丈夫ですか?」なんて聞いていないで、やめてもらえばいいのに。 「お変わり如何ですか?」と主任。 「あら、少ないですね、去年はもっといらしたのに」 2回分ぐらいの量を飲んでいる方が結構いますから、とも言えないし黙っていた。 無事終了。「ありがとうございました」と言ってお礼に渡されたのが和菓子の桜餅一個。 でも帰り際に「ありがとう」と言ってくださった方がいたので、疲れも吹き飛んだ。「おいしかった」と言ってくださった方も。 ちょっと段取りが悪かったけど、春ということで。