仕事始め
何事もないようにと思って出勤する。いつもは休み明けにはパソコンの画面の周りにすだれのようにメモが張ってあるのだが、何もないのでほっとする。ところが新年の挨拶を済ませ席に着いた途端電話が。年末風邪を引いてしまったようで、声が出にくくなっていた、難病のSさんの次男のお嫁さんからだった。10年近く担当していて初めて声を聞く。「実は1日の日肺炎で緊急搬送されました。何とか落ちついていたのですが、2日呼吸困難になり挿管しています。」暮れから急にレベルが落ちてトレに行けなくなり急遽ヘルパー導入し、三が日も入ることになっていた。最終のデイ利用の29日、家から電話を入れて「状態に注意して欲しい」とお願いもしていた。奥様も最近認知症の症状が出てきて、認定を受ける準備をしている矢先の入院。自分では全く動けない、筋力がどんどん無くなっていく進行性の難病、さぞ心配をしていたことだろう。しばらくたったら今度は、2,3,4とショートを利用していた事業所から電話。96歳のYさん、家族以外は介護を拒否が強く、訪問看護も機嫌が悪い時は大暴れするのでサービスが出来ず帰ってくることもしばしば。急に不穏になりベッドから立ち上がろうとするので、とりあえず車椅子に乗せて落ちついてもらおうと思って移乗中にまた暴れて右膝骨折し入院となったとのこと。二人とも違う病院に入ったので、「看護サマリー」と「地域連携生活シート」を持って午後から出かける。Yさんの家族と病室で会う。本人いたって元気。「大丈夫」と。ギブスで4,5週間かかるそうだ。ICUの前でSさんの奥様と待ち合わせる。「一緒に入って」と言われ、入室。挿管は苦しいので、サデーションをかけられ眠っていた。