島本理生 著 『アンダンスタンド・メイビー』 上下
仕事の4連休を消費すべく、借りていた本で無いものを6時間かけて2冊。島本さんは「君が降る日」から読んでいなかったので久しぶり。頭割れそうなほどガンガンに不幸になる少女がなんとか這い登って、ハッピーエンド。ではなくてこれからも不幸のある人生に、よろよろと決意を固めていく話。かな最近『ヘンリエッタ』書いた中山咲さんの新作や梨木香歩さんの新作を読んで、10代少女の現代的な不幸を小説の題材にという、作家が目指す?方向みたいなのなんか唐突で読んで読みきらないうちに、あれ?あれ?このままいくの??って振り落とされそうになりながら、ラストで結局振り落とされて置いてきぼり食らってぽかーん、とする気持ちになったんだけど。これはなんかあぁ。島本さんだなぁと、主人公である少女が不幸に振り回されてがくがくとしながら読者もついていけるような。時間があってよかったなと思う。さて、本当に借りていたのは、恩田陸さんの『きのうの世界』だったんだけど今日は仕事方面で勉強しようかなと思う。先週、大先輩が1人辞めてしまったのだ。職場のバランスがまた変動する。気に飲まれないようにうつつを抜かしていると恐ろしいと思う。