巨匠たちが夢中になった神話の中の「ダナエ」って!?
素晴らしいです「ダナエ」は、絶対に見て欲しいんですが・・・ロシアの「エルミタージュ美術館」には「ダナエ」を描いた絵画が2枚あります。2枚とも素晴らしいんですよね♪だけど世界には「ダナエ」ってもっと、いっぱいあったんですね(^0^)ビックリ♪ 『ロシア旅日記』・・・ダナエ DANAE ティツィアーノ作 「ダナエ」 レンブラント作 「ダナエ」 少し似ていますレンブラントは78年後、ティツィアーノの「ダナエ」を多分見たと思う! 「ダナエ」とは? ダナエは、ギリシア神話に出てくる アルゴス王=アクリシオスの娘 ダナエ 王は、娘の子どもに殺される・・・との予言を聞き ダナエを青銅の塔に閉じこめて・・・求婚者たちを遠ざけます。 しかし オリュンポス十二神の主神=ユピテルが、 ユピテル=(エッチな神様で有名・ジュピターの事) 彼女の枕元に 黄金の雨に姿を変えてダナエを訪れます。 乙女のダナエは(黄金と合体) そして・・・ダナエは、ペルセウスを出産 予言どおり・・・孫ペルセウスは、円盤投げの事故で祖父を死なせる。 と言うお話。 しかし・・・今は、そんな運命も知らず・・あどけない乙女のダナエは、ひたすらに黄金の雨を見上げている「ダナエ」のポーズです。 コルレッジオ「ダナエ」 1530年 油彩・画布158×189cm Galleria Borghese, Rome エッチなユピテル(ジュピター)が天使になって「ダナエ」のすそをめくっているけど 上品な感じの・・・コルレッジオの「ダナエ」 ティツィアーノ「ダナエ」 プラド美術館 1553~1554年 油彩・画布128×178cm プラド美術館(マドリッド) ★スペイン国王フェリペ2世の為に描いたダナエ ダナエは、少し大人っぽく描かれて、ずっしりとセクスィーですね・・・ エルミタージュとほぼ同じ時期でポーズも同じ ティツィアーノ「ダナエ」 エルミタージュ美術館 1554年 油彩・画布185×203cm エルミタージュ美術館 金粉になって現われたユピテルの近くで 召使のお婆さんがエプロンを広げて金粉を集めようとしているティツィアーノの「ダナエ」 レンブラント「ダナエ」 エルミタージュ美術館 1636年頃 油彩・画布185×203cm エルミタージュ美術館 少しお尻が大きいけど小さい胸であくまでも幼いイメージのレンブラントのダナエ レンブラントには、珍しく裸体の女性を大胆に描いています。 ユピテルは天使だけど・・・覗いてる召使のお婆さんが似てますね。 クリムト「ダナエ」 1907~08年 油彩・画布77×83cm 個人所蔵(グラーツ) クリムトが金を多用していた時代の作品だと思う・・・ ユピテルが金になってダナエの体に巻きついていて これでもかと言うほどに官能的なクリムトらしい作品 ですね。色々な「ダナエ」がありますね! 「ダナエ」は、厳しいモラルがあった時代に若く美しい裸体を描きたい巨匠たちのテーマとして多く使われました。 ギリシャ神話の「ダナエ」は、 キリスト教の聖母マリア「受胎告知」と同じ意味を持っていたのでしょうか? 「受胎告知」=「ダナエの受胎」近いかも!?巨匠たちは乙女の「ダナエ」を、とっても官能的な裸体として描いているのですが、それは、古代の詩人=オウィディウスの「変身物語」などの話が影響しているそうであります。何かにせよ理由をつけ男性たちは・・・若く美しい乙女を求め、巨匠たちは、それを描きたかったと言う結論に達しました。そんな美しい「ダナエ」さんの豊かなお尻にプゥ~ッ!とよろしく