再始動(2)!!
昨年よりこれまで、シックハウス症候群の患者さんから様々な工事依頼がありましたが、私は全て断りました。なぜならば“やったことの無い工事を、お金を貰ってやりたくなかった”からです。確かに様々な患者さんと接してきたので、知識だけは全国でも指折りの専門家になったかもしれませんが、実際の工事のノウハウが無いままに、未知の世界の工事を請けることは出来ないと考えていました。患者さんの症状は千差万別なので、工事内容ももちろん違ってきます。マニュアルなんてものは作りようがありません。建築会社や設計事務所の広告とかで、よく健康住宅を謳っていますが、その内容は低公害の建材を扱っているか、然素材を可能な限り使っているだけです。しかしながら、天然素材を使えば健康につながるとは限りません。健康住宅の工事はそんなに簡単な世界ではないのです。現在、建築業界には3つのウソがまかり通っています。その3つのウソとは1.『☆☆☆☆(フォースター)=安全』のウソ2.『IHクッキングヒーター=安全、エコ』のウソ3.『天然素材=健康』のウソです。私はこの3つのウソに真っ向から挑みました。ゆえに私は悩みに悩んだ末、中古マンションを買ってまず自分の新居で実践してみることにしました。これまで勉強し研究してきた最初の具現化として、新居の工事で試してみて“ノウハウの蓄積”を行うことにしました。このような苦悩の末の取り組みが、様々なメディアにて取り上げられたこの『オアシスルーム』です。命題は『化学物質過敏症・電磁波過敏症の小山さんが住める家』です。単に天然素材を使っただけでなく、科学者や医者をも巻き込んで「化学物質」と「電磁波」を極力低減させた住空間が『オアシスルーム』です。今後、このブログでは2年間の知識や患者さんと接してきたノウハウを元として 、病気になりにくい住空間や食生活や日常生活の工夫などをつれづれなるままに書き綴ってまいります。よろしくお願いします。