いかに「発達障害児・者」を支援するか
今回は番外編です。私の当面のミッションは 「障害児・者の支援」です。私の知り合いには、知的障害や発達障害の子を持つ人が数名います。そして、そういった子どもが少しでも自立できるように支援をしていきたいです。昨日、福岡市天神で開かれた「いかにして「発達障害児・者」を支援するか」というシンポジウムに参加してきました。主催は57年という歴史のある「教育と医学の会」で、共催が「慶應義塾大学出版会」で、粛々と行われました。300人定員の会場はほぼ満員で、世間の関心の高さが伺えました。司会進行は、九州大学の教育心理学の権威といわれる「遠矢浩一」先生によって進められました。まず最初に、元九州大学教授で現国立病院機構肥前精神医療センター在籍の「黒木俊秀」先生による医療の立場からの発表。次に、福岡市発達障害者支援センター所長「緒方よしみ」先生によるセンターに寄せられる相談内容の発表。その次に、福岡県教育センター特別支援教育部の「遠江規男」先生による行政の立場からの発表。最後に質疑応答という流れでした。 質疑応答では、発達障害の子どもを持つ親からの切実な相談から、現場の教員によるテクニカルな話まで盛りだくさんでした。ものすごく勉強になり、私の使命感がより一層高まったシンポジウムでしたが、ひとつだけ懸念になったことがありました。それは、「早期発見・早期療育」の大切さは良く分かるのですが、その後の「自立」に関しての話が全く無かったことでした。 病気として認識されだしたのがごく最近のことで、全てが手探りだというのは分かりますが、子を持つ親として一番の関心事項は、子どもが成人してからの「自立」だと思います。順当に行けば親のほうが先に死ぬので、子どもの「自立」は最重要課題だと思います。ゆえに、「自立」についても議論がなされれば、もっと有意義だったのにと感じました。 とはいっても、私自身もまだ、 何をどのようにしたらその一助になれるかを思案中なので色々と文句を言える立場ではないですが・・・。私自身、これからもっともっと研究を重ね、何ができるかを考えていきたいと思います。