囲碁とBGM
私は音楽を聴いていないと落ち着かないような人間である。 予習その他をしているときもいつも音楽を聴いている。寝るときも音楽を聴いている。 ここにこうやって記事を書いているときも音楽を聴いている。 パソコンをやっているときはほぼ100%聞いていると思ってよい。 ではネット碁を打っているときはどうか。 これまたご多分に漏れず音楽を聴いている。 よその雑音はシャットアウトしたいし、音楽を聴いているとなんとなく気分が乗ってくるのだ。はっきり言って音楽に乗って打ってる方が疲れない、と言うのもある。自分でリズムを作って打ってると正直疲れてしまうのだ。シートベルトをして運転していると疲れないのと似たようなもんかなあ。 曲の種類だが、私自身にとっては碁を打っているときに聴く曲は明らかに戦闘系、それもある程度軽やかなものがよい。「Battle of Cretaceous Period」「Great Battle in the Vast Sky」「Battle of Sixty-Five Million Years Ago, Revised」「Fight! In Order to Protect」「Hero`s Fight」(意図的に英訳しました)なんてのをまわして聴いている。 実をいうと、勉強をするときも、曲を選んで音楽を選べばBGMを流すのは決して邪魔ばかりではないらしい。歌つきは明らかに気が散ってだめだそうだし、大音響もだめだが、休み時間に聴くのではなく本当に勉強しながら聞くというのも考えられてよいかも。私はそうしていた。怠け者だからだろうといわれればまあそうなのだけど。 まあ、聴きたいんならバッハとかモーツァルト、映画音楽の類になるんでしょうね。英語を勉強しているときには英語圏の曲を聞くとよいともいう。(音楽には言葉のイントネーションが反映されているといわれる) では、大会などで生碁(非ネット碁)の場合はどうか。 何せ相手が目の前にいるのであからさまにイヤホンつけて音楽を聴くわけにはいかない。合宿とかだと失礼しますと言ってトイレに行くと見せて3分くらい音楽を聞くということをやったことがあるけど。 生碁の場合、頭の中でBGMを流しているというか勝手に流れてくるのだが、私の場合、タチが悪いことに曲が選べない。歌つきだろうが雰囲気しずむ曲だろうが所嫌わず勝手な曲が次々と出てくる。 「Noble requiem」なんて曲が流れていることもあった。つまりレクイエムである。レクイエムが流れていたわりにその日は勝ち進んでいたが、決勝の最後にあの半目逆転を食った。かつて私がSさんと戦ったあの碁である。まさか脳みそが結末を予言していたわけでもあるまいに。あれで私の囲碁人生は狂った。あの頃に比べて全然強くなったが、やっぱり今ひとつである。 データ通信杯で奇跡の快進撃をしたときに流れていたのは「モスラの唄」だった。あれも印象深い。 去年の王座戦の準決勝は「Circus Game」だったか。すぐ忘れるのだが金星を挙げたりすると覚えていたりもする。 BGMとうまくお付き合いする方法、考えるといいかも。ちゃんちゃん。