同門碩学と賢者の決戦!! das53jp vs 風の精ルーラ
「席亭の囲碁日記」das53jp vs 「囲碁と法律の雑記帳」風の精ルーラ「鉄と風、勝者はどちらか」「鉄である」「では鉄とはどちらか」「風である」 なんだか禅問答みたいですが、まあそんな感じの碁になってました。 まずは何より遅刻をわびねばなりますまい。 ネット喫茶に陣取ってタイゼムをインストールし、20分前くらいにいったんログインしたのに、開始時間のほんの少し前に画面が凍り付いてしまったのだ。大慌てでパソコンの処置を店員さんに任せ、隣のパソコンにインストールするところからはじめたので5分ばかしの遅刻となってしまった。 関係各所の皆様に多大な不安と迷惑をかけたことをお詫びいたします。 さて碁のほう行ってみますか。例によって棋譜は一番下のSGFを使うか、nipparat先生のところか、hide-wさんのところでどうぞ。 1,3,5,7は私の愛用の形。8に対してはあくまでもスピードで右下に展開する。黒としては、できる限り左下のコスミを打たせたいところで、その意味では右下をコスミ受けしてくれれば下辺星に展開して白にさあ打てということができる。 もちろんだすさんとてそんなことは織り込み済み。一間にはさみ、隅は早々に切り上げて左上に回った。24から36までは予想していた流れだが、だすさんとしては3-7が残ってしまい後々まで苦悩することになったようだ。私にそんな脳みそはないのだけど。 さて、白の下辺が堅くなったので右下は押し付けて星に回った。ここまでは十分かなと踏んでいた。 白は右上に二間高ガカリで入った。実は左上があの形で右辺が小目プラス辺の星(下辺はぜんぜん違う形)というのは知得くんと打ったときに経験済みで、彼は大ゲイマだった。どっちかといえば二間高の方が悩ましい。 下ケイマ、上ケイマなどいろんな受け手が考えられるところであるが、気合負けしないために上つけを選んだ。osamaスペシャルみたいなにおいのする手でもある。(似て非なるものであることは当然) 瞬間46の三線つけ。苦し紛れに打った手だ、と対局中は見ていたが、これが悩ましい。49と打った時点では相当腰が伸びているのを利用している。よほど右上にもう一手打ってやろうかと思ったが、結局47、49の穏便策を選択。 ところが瞬間に50から決められると、右辺はかなりの利かし。 このあたりからあせってくる。61はまだしも、63は小さすぎ。こう打つなら最初から61で右上をついでいたほうが明らかによかった。そして中央を塗るつもりで打った67が小さい。69と打っても右上に響いていないためすかさず右辺をさばきにきたのだ。ただ、白としても62の左に一発出ておく価値はあったようだ。 70,72,74と軽やかなさばきまわしに大苦戦を余儀なくされる。例によって右下はだめ詰まりなのであまり強硬に攻めることができない。88まで押された時点で投了しようかと思ったのが本音である。白は全局的に堅く、辛抱実って逆転できるような場所が見当たらない。 89を一発うち、91と頭をはねた。93では切るのがきつかったらしい。右辺を伸びられるとサバかれると思って決行しなかったのだが、どうもそれでも裁くのには一苦労だったようだ。98までとなってみると自陣に追い込んだ意味もあり、いよいよ苦しくなったといえる。 104は腰が伸びた。すかさず105から決めて上辺が盛り上がりまあ何とか投了は免れた。とはいえ最大の118ツギに回られてはやはり苦戦。131は、右下の目がはっきりしないので、中央1子をもいで生命をはっきりさせようという手。左から押されるくらいでも、楽に盤面勝負だろうが、白はついできた。楽はさせないという厳しい手である。 黒としては133で白地を目いっぱい削りにかかる。下辺に壁っぽいものができれば、4-6ツケコシというような強硬手段も成立の可能性が出てくる。 まあそれでもコミには十分かかりそうなのだが、ちょっとムード的に後退を余儀なくされている白としては、134と反発したくなる。他方こっちとしては最初で(?)最後のチャンス到来。すかさず135と出て、136ノゾキにもかまわず137。ついに局面紛糾、白としてはただで済ますのはたいへんそうである。 138には139が自慢。中央の出切りで2子の取りを見ている。どちらから出切るかという難しい問題はある(右下と左下で大フリカワリという可能性もあった)が。142に打たれては今度こそ隅を生かすしかない。しかし144からの逃げ出しには中央を捨て、隅をごっそり召し取る。実は左下隅にはまだコウが残っていたものの、白のコウ材が少なくやっても白が勝ちに結びつけるのは大変なのだ。158に対して159で味を解消。164,166に対してはすっぽかして167に打ち、(手を抜くと3子を助ける手が発生。読んでみてね)上辺の締め付けはおとなしく受けた上で180に謝らせ、ついに待望の181に回ることに成功。ここで「勝った」と思った。207手で、白投了。黒中押し勝ち。 ちなみに最後まで作ると黒7目半ほど厚かったようだ。ひよこ先生、オールイン成功おめでとう。 右辺から技が次々決まって、絶対実らないはずの辛抱をした。私は基本的に辛抱強くなくかっとなってつぶれることが多いのだが、珍しく辛抱したら一転突破に成功。そんな感じ。 何よりだす先生に勝った。これは大きい。もう打つのなど5年ぶりくらいのはずだし、碁の内容的にはまだまだだす先生のほうが格上であることは疑えないが、勝てたことは素直に喜びたい。秋の十傑戦にはずみとなりそうだ。 さて、今日予定されていたひよこ雛形vs風の精ルーラの一戦は明日に延期となった。久々にエンタの神様でも見るとするか。(;GM[1]FF[1]SZ[19]PB[風の精ルーラ,碁法の賢者,,]PW[das53jp,東海の碩学,,]KM[6.5]DT[2006/08/04]GN[わたいごリーグ戦第8局]PC[タイゼム日本室];B[qd];W[dp];B[dc];W[qp];B[cn];W[fq];B[bp];W[de];B[nq];W[lq];B[qq];W[pq];B[pp];W[op];B[po];W[qr];B[rq];W[oq];B[rr];W[cc];B[cb];W[cd];B[gc];W[cm];B[dm];W[cl];B[dl];W[bn];B[co];W[cj];B[dk];W[ci];B[cq];W[dq];B[bo];W[ip];B[oo];W[np];B[no];W[mo];B[mn];W[lo];B[pj];W[nd];B[ne];W[qj];B[qi];W[pi];B[qh];W[pd];B[pe];W[oe];B[of];W[od];B[qe];W[qc];B[rc];W[pb];B[qb];W[pc];B[me];W[lc];B[jc];W[rb];B[sb];W[ra];B[lb];W[mb];B[ld];W[om];B[nm];W[ok];B[qk];W[nl];B[ln];W[kn];B[ml];W[mk];B[ll];W[lk];B[kl];W[ql];B[nj];W[nk];B[oj];W[kk];B[jl];W[jk];B[mc];W[nc];B[ik];W[ij];B[hj];W[ii];B[ki];W[ji];B[hk];W[kh];B[kc];W[bb];B[li];W[lh];B[mi];W[gh];B[ig];W[ih];B[jg];W[jh];B[hg];W[gi];B[ff];W[eg];B[db];W[ed];B[fe];W[pk];B[rj];W[pr];B[rl];W[rm];B[qo];W[sl];B[rk];W[qn];B[pn];W[ro];B[rp];W[pm];B[so];W[rn];B[jo];W[ko];B[gp];W[go];B[jp];W[im];B[fp];W[il];B[io];W[ho];B[hp];W[gm];B[rs];W[iq];B[hq];W[ir];B[hr];W[en];B[eo];W[jm];B[km];W[kr];B[fn];W[rd];B[re];W[fm];B[em];W[fk];B[fo];W[hs];B[gs];W[is];B[fr];W[fc];B[fb];W[ba];B[ej];W[gb];B[fd];W[ec];B[eb];W[hc];B[gd];W[hb];B[hd];W[ca];B[ic];W[da];B[ib];W[fj];B[sd];W[bm];B[ei];W[eh];B[mg];W[mh];B[nh];W[nb];B[ck];W[bk];B[an];W[am];B[ao];W[bi];B[gg];W[lg];B[lf];W[kg];B[kf];W[dd];B[ha];W[fa];B[ga];W[ea];B[gb];W[ek];B[dj])