本因坊戦第2局、山田のパワー炸裂
第61期本因坊戦挑戦手合第2局は、206手まで白番・山田規三生挑戦者の中押し勝ち。 またどーでもいい本因坊戦であるが、今日の碁は比較的おもしろかった・・・かな? この碁がずっと見られるなら、どーでもいいは一応撤回しようかな。おもしろかったし、見応えもあったんじゃあるまいか。アマの目線だけど。 黒の1,3,5は張栩が一時打ってた手だったはず。 趙治勲の名解説で有名な2年前のNHK杯の蘇耀国vs小林光一で蘇も打ってたはず。 半分切り取った形は中途半端だが、片方に入ったらもう片方が固まるという発想の布石(だよね?)だと思われる。 左上からカカリ一本で転戦するというのは不思議。小目二間高ジマリであのツケは普通損のはずだが・・・。 そして左上をのびだしたときに右上を切ったのはやはり実戦の気合か。強硬に追及してもうまく行かないと見たか。 白は左上を破ったがまだ眼形が完全ではなく、また黒の左辺も必ずしも完全ではない。 しかし黒は左下をえぐった上で中央に回り、この時点では黒十分の印象。白は右上をどう処理するのかなと思ってみていると52から54。左辺への攻めと(一応)自分の安全を睨んだ厚い一手だが、59のキリを食ってはさすがに大変なのかなあ。 60手目(封じ手)からは右辺を黒がとり白が外回りにつく一本道。しかし白後手を引いて右下カカリに回っては黒が打ちまわしているはず。それでも、ツケおさえは楽はさせないという意思の表明だろう。 86手目から左辺に襲い掛かり、87と飛び出したところを90と強硬切断。これは白うまくやったというより黒はらしくなく腰が伸びたか?と思ったら黒も天元にとんで反撃を狙っている。 白が右下全体へのヨリツキを狙う中、ついに黒が左上の白石を切断。大コウだが白は中央を攻めるコウを打ち黒解消。白は中央から下辺に伸びる石をほとんど取る以外になくなった。幽玄の間では黒にシノギないという意見が漂っているし、山田の読みはかなりのレベルだと思うのだが、秒読みに追われている。 数十手後、下辺には無残な黒石の残骸が。 そう、白が秒に終われながらもついに下辺の黒の大半をしとめてしまった。思ったより細かいけど、もう白勝ちは動かない。 今日の碁はなかなか緊迫感があってよかった気もする。解説見ないと十分に評価できないけど。名局かどうかは難しいけど、見ていておもしろい碁だったということは言えると思うな。