このホテルの眺望は素晴らしかった…
4番目の宿泊地トレドへは、サンセバスチャンから最後の宿泊地マドリードを経由して、結果的には通り越して行くことになる。国鉄renfeでマドリード・チャマルティン駅へまず着いて、そこからマドリード・アトーチャ駅へやはりrenfeで乗り継いで行く。つまりトレド行きはマドリード・チャマルティン駅からは出ていなくて、マドリード・アトーチャ駅からでないと列車が出ていないのです。そんなことがあって、サンセバスチャンからトレドへの移動でトータル所要時間は6時間以上で、朝の8時58分発の列車に乗って到着は4時頃になった。ひとつ意外だったのは、スペインの鉄道はなんとなく ”時間などにはルーズなところがあるのではないか?” と、失礼ながら根拠なく勝手に思っていたのですが、時間にはとても正確で感心してしまいました。(失礼いたしました)トレドのホテルは『パラドール・ド・トレド』で、トレド旧市街本体の中のホテルではなく、川を挟んで対岸の高台にあるホテルだった。つまりホテルのベランダからトレド旧市街が一望できる、ロケーション抜群の立地だったのです。そんな素晴らしい眺望だったので、かなり広いベランダに出るだけでそのままそこでスケッチができる。風景画が下手くそで苦手なわたしでも、さすがに絵画制作意欲がそそられて、小さなスケッチブックに鉛筆で数枚のスケッチを・・・。今回の旅で5か所のホテルを使ったが、このトレドのホテルが一番眺望が良かった。「もう、ここに住んだろかっ!」との冗談も、思わず口を衝いて出てきていた。