みんな、元気なものである…
童謡にこんながあった。“村の渡しの船頭さんは今年六十のおじいさん…”60歳の男性はもう一般名詞でいうところのお爺さんだったのです。そういえばむかし子供のころは、会社で働く人の定年は55歳が平均的なところで、60歳の人はもう年寄りに見えていた。そんな私たちがもうその年をとうに越えてしまっているのだけれど、そんな自覚は全くない。一昨日朝7時半の集合から昨日夜の7時京都駅解散まで延々35時間半の長丁場、中学校3年生の時の同窓会が、鳥取砂丘を経由して湯村温泉でありました。先生をはじめ総勢12名の参加で、ちょっと期待していたよりは少な目ではありましたが、賑々しく行われて夜が更けてゆきました。当然皆同い年ですから、還暦はとうに過ぎている。元気だ! みんな大したものである。子供のころの風貌こそ多少違えど、若々しくて元気いっぱいであることに変わりはない。人よりも若い気でいる私が、もうたじたじとしてしまうほどである。いろいろ個々に話を聞いてみると、病気の1度や2度はやっている人が結構いるし私もそうだ。けれど今回参加者の誰もが溌剌としている。もちろんこれは先生も含めてのことだ。当時からこの先生とは、あまり年齢が離れているようには思わなかったのだけれど、ご本人に聞いてみると実際にはひとまわり以上の差があった大先輩でした。当時の先生が、それくらい若々しく初々しかったということでしょう。今回の参加者は、元気であるがゆえに参加できるのだろうと思うのだけれど、参加していない人はどうなのかは非常に気になるところです。出欠の返信はがきで、欠席返事のクラスメートの通信欄を読んでみると、こちらもまずまず元気そうなコメントで、概ね安堵した次第である。しかし一方、このクラスでも物故者は既に複数出ているし、残念な思いもする。これからはこのクラスの同窓会は、もっと頻繁に開催してゆこうとの声が挙がっていたし、そのようになるようです。六十をとうに越えた “じいさんばあさんたち” ではなくて、今が元気な “おっさんとおばはんたち” ですから…。