なんと階段が6600段もあるらしい…
世界遺産を紹介する番組だったと思いますが、中国の “泰山” が取り上げられていたのを見た。「泰山鳴動して鼠一匹」という言葉のあの泰山だ。1500メートル位の山で、道教の聖地とされている。孔子もたびたび泰山を訪れていたこともあって、泰山には孔子にまつわる名所や孔子廟が作られているということだ。その番組ではもちろんこの山について、いろいろな説明がされていたのですが、残念ながらそのほとんどはぼんやりとしか覚えておりません。この山の頂上にある御廟を詣でるのに、人々は6600段の階段を登って行くのだという。もちろんその映像をしっかり見ていたのですが、この階段を鈴成りの状態で登っている人達は、もうみんな青息吐息でゆーっくりと登っている。最も急角度の階段は頂上近くの数百段で、その角度は45度もあるという。角度が45度の階段なんていうものは、登るのは登れても降りるときがすごく怖いだろうと想像できる。おそらく真っ逆さまに落ちていきそうな恐怖感があるに違いない。これらの映像とコメントに驚愕して、肝心の泰山の説明をほとんど覚えていないという事です。中でも一番驚いたのがこれ、この泰山の頂上には、やはり売店があるらしくて、その売店へ商品を運び上げる “強力さん” が何人もいるのです。この強力さん、自分の体重と同じくらいの荷物を天秤棒で担げて、この6600段を登って行くのですが、さすがに辛そうではありました。おそらく毎日の事なのだろうと思います。その売店のオバちゃんやオジちゃんも、毎朝下から登ってくるノンかなー? なんて思ってしまいました。話は替わって、私は金毘羅さんへは行ったことがありまして、あそこも長ーい階段があって本殿まで行き着くのに大変だという事です。足腰の弱い方は、駕籠に乗せてもらって担ぎ上げてもらう人もいるという事。しかしその金比羅山の階段の数は、それでも785段です。私が登った時は、中腹まで車で行って最後の300段ほどだけを自分の足で登ったという経験があります。ただ、奥之院(こちらへは行っておりません)まではもっともっとたくさんの階段を登らないと行き着きませんけどね。この金毘羅さんの785段の階段についてですが、本当は786段あるのだそうで、そして最後に1段だけ降りる段がありました。つまり786段-1段=785段という事だそうで、当然そこで “なんでやねん?” という事になる。それは、“786” は “なやむ(悩む)” につながるとの事で、それを嫌って避けているのだと…。 この話、団体さんについていた地元の男性ガイドさんが説明しているのを、横から聞いていて「ふーん、そうなんかー!」という事です。