この言葉も正しく使っている人が少ない…
職場のオフィスや仕事が引けてからのいっぱい飲み屋なんかで、サラリーマン達の会話でこんな言葉が耳に入ってくることがある。「今日の○○会議は議論が白熱して“けんけんがくがく”な応酬があった」なんて事を言っている。この“けんけんがくがく”と言う言葉、あちこちでよく聞きますが、それは間違っていますよ! と私はいつも思っているのです。“喧喧諤諤(けんけんがくがく)” という言葉はありません。それを言うなら“侃侃諤諤(かんかんがくがく)”が正しいのです。したがって「侃侃諤諤な議論だった」と使うのです。それと似たような言葉に“喧喧囂囂(けんけんごうごう)”というのがあります。これの使い方は「○○○のおかげで周りの皆から“喧喧囂囂(けんけんごうごう)”非難を浴びた」といった具合です。この2つの言葉がごちゃ混ぜになって“喧喧諤諤(けんけんがくがく)”という言葉ができたのでしょうけど、やはり正しく遣いたいものです。【侃侃諤諤(かんかんがくがく)】=剛直で遠慮なしに直言すること【喧喧囂囂(けんけんごうごう)】=多数の人が口々にしゃべって喧しいさまと辞書にはあります。ただ、困ったことにこの“喧喧諤諤”という言葉、電子辞書なんかで引いてみると出てくるのだから、もう始末に悪い!!!