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カテゴリ:ことば
ちょっと面白いことに気が付きました。
教室では、みんな自由に席を決めて座っています。 最初に座った席が、そのまま1年間指定席になっていることが多いの ですが、その座り方に、右脳派と左脳派の違いが出ているんです。 右脳派の生徒は、黒板に向かって右に座っていることが多い。 左脳派の生徒は、黒板に向かって左に座っていることが多い。 ほとんどのクラスで、そうなっています。 なぜなんだ?? そこで、ある仮説を立ててみました。 左脳派の生徒は、物事を順番に理解していくのが得意なので、教師が 説明しながら黒板に書いている、その手元をよく見ています。 つまり、教師が右手で板書する場合、教室の右に座ると、黒板が 見えないのです。 一方、右脳派の生徒は黒板を画像としてとらえるのが得意なので、 書いている途中はどうでもよくって、書き終わった黒板をパッと 見ればいい。だから左に座る必要が無い。 「どう思う?」 左:「確かに、書いているときに黒板が見えないのはイヤだな。」 右:「うんうん、途中はどうでもいいから見てない気がする~」 そうなのか。これで判ったぞ。 右脳派の生徒は、授業中に気が散っているように見えることが多いのは、 そういうことだったのね。先生が黒板にダラダラ書いていると、彼らは 書き終わるのを「待って」いるから暇なんだ。それでつい、ほかのことが 気になって、内職したり、しゃべったりしてしまうのね。 う~~~む ということは、板書するときはダラダラ長く書かない、パッと書いて サッと見せる、そういうリズムをつければ、右脳派も集中できるって ことなのかな。 難しいなぁ・・・ 左脳派教師には、課題が山積みです。 「それにしても、右脳派のみなさん。左に座っている左脳派のみんなは、 先生の話を順番に聞いて、黒板の文字を順番に読もうと集中している わけだから、いくら暇だからって、ほかの人の邪魔はしないで欲しい のよね。わかってくれるかな?」 その日、教室の右側では、誰かがしゃべろうとすると「し~~っ」と 声がかかって、いつもよりも静かな授業になりました。 そうそう、もうひとつ、席のこと。 右脳派の生徒は、後ろに座りたがるというのも、黒板を全体像として 見るほうが頭に入りやすいからだ、ということも言えそうです。 後ろのほうに座って、ときどき外を見ていたり、あまり授業に集中して いないように見えるからといって、勉強をする気がないわけじゃないん ですよね。 教師が左脳偏重だった場合、右脳派の子どもは損するよなぁ・・・ 母親が左脳派で子どもが右脳派だった場合も、きっと同じような誤解 から 「ちゃんと話を聞きなさい!どこ見てるの!?」 なんて、意味もなく叱られてたりするんだろうなぁ・・・ でも、だからといって、右脳派クラスと左脳派クラスを分ければいい というものでもないでしょう。 いろいろな人間がいるから面白い。でしょ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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